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ポッピンQ 感想:思春期を迎えたプリキュア世代に向けた美しい作品、でも大人が見るとちょっと怖いポッピンQ

 映画 『ポッピンQ』を見てきました。ストーリー的には10代前半向けの作品だと思いますけどね。映像の美しさ、ダンスシーン、楽曲、声優さんの演技などなど、大人のアニメファンの鑑賞にも耐えるクオリティの作品になっていたと思います。

タイトルの可愛さで思わず見に行ってしまった
(TVスポット30秒ストーリー編より画像引用)
当ブログの画像引用について
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 個人的には配色の美しさがすごいなぁと思いました。予告編で期待はしていたのですが、どのシーンを切り出しても本当に絵になりますね。純粋に映像を楽しむだけでも満足できました。

個人的には予告編よりもこちらが好きですね。
このED曲は素晴らしいと思いました。
映画「ポッピンQ」卒業ソング『さよなら。ありがとう。』特別映像 
東映アニメーション公式YouTubeチャンネル

※後半に少しネタバレのレビュー・考察があるのでご注意ください。

成長したプリキュア世代にむけた作品


 監督はプリキュアシリーズ宮原直樹さん。作品の見た目はかなり違いますけど、ダンスシーンの使い方などこの世代には違和感のない作りだと思います。

この4人ともう1人の計5人の中学生の物語
『さよなら。ありがとう。』特別映像より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 成長して思春期を迎えたプリキュア世代に向けて作られた作品なんでしょうね。プリキュア自体も親世代や一部のアニメファンにも支持されていましたが、ポッピンQはさらに広範囲なファン層にも受け入れられそうな気がします。(逆に言えば中途半端になる可能性もあるのですが)

プリキュア仕込みのモーションキャプチャーダンス
主題歌はEXILE PROFESSIONAL GYMとAvaxのコラボ
本編特別先行映像⑤より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 まあ、自分はプリキュアにはあまり造詣が深くないのですが・・・同じ3Dのダンスシーンでも『ラブライブ!』とは演出の違いを感じて興味深かったですね。元気の良さといったものが重視されている気がしました。

王道的な成長物語


 ストーリー的には『卒業を目前にして悩みをもった女子中学生たちが仲間との成長によって自分を乗り越えていく』という感じの成長物語。監督がドラゴンボールを手がけていたせいかジャンプの少年マンガ的な明快さがあります。

主人公の小湊伊純(cv 瀬戸麻沙美)
高知の中学で陸上部の出来事にわだかまりを持っている
五人の中で一番現実世界を掘り下げられていた
(『さよなら。ありがとう。』特別映像より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 冒頭は五人のキャラクター紹介を兼ねた10分余りのアバンパート。ここは割とサッと流してダンスシーンからのオープニング。慣れない人は突然のダンスに面食らいますが、こういうもんだと思えばいい感じのOPでした。

大道あさひ(cv 小澤亜李)
武道家の両親の意見に引っ張られて悩む。
本編では伊純以外のキャラの掘り下げはあまりなかった。
でもテンポ重視で良かったと思う。
(『さよなら。ありがとう。』特別映像より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 現実世界をもっと掘り下げるのかな?と思ったのですが、退屈にならないように配慮されているのかもしれませんね。オープニング後のファンタジーパートからは物語のテンポも変わり俄然面白くなってきます

美しい色彩に見とれる


 ポッピン族の世界に入ってからは本当に映像がキレイでしたね。特に配色がすごく良かったです。

 水彩調のやわらかな風景鮮やかなキャラクターの衣装の色彩がすごく合っていて絵になるシーンの連続でした。どこを切り出してもイラストとして良いなぁと思うような映像でしたね。

ぬいぐるみのようなポッピン族の世界
淡さと鮮やかさの色調のバランスが素晴らしい
(本編特別先行映像⑤より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 今回は予告編で映像の美しさに興味を持って見に行ったのでその点ではすごく満足でした。残念だったのはホームページの『切り替わるイメージ画像』の裏面、制服姿の五人の夕暮れの風景ってのがなかった位ですね。あの絵はすごく好きだったんだけどなぁ。


この絵が凄く好きだったけど・・・
(Amazon)

 色彩設計は永井留美子さん、ガッチャマンクラウズ インサイトに参加されている方なんですね。あの作品も色が良かったですね。

ここから少しネタバレ考察があります。
未見の方はこちらでスキップできます。

大人がみると『ちょっと怖い』クライマックスシーン


(この項はネタバレあり)

 まあ、ストーリーはあくまで子供にも安心して見せられる作品なので自分の世代としては感動とかじゃないんですけどね。ただ1点、クライマックスシーンは大人が見ると結構ショックというか・・・違う視点で見てしまいました。

 主人公の伊純が大人バージョンの沙紀に攻撃されて強制的に成長してしまうシーン。大人の女性を通り越して年老いていく伊純・・・子供はどう感じるかわからないけど、大人である自分には結構ギョッとしたシーンでした。

唯一心を開かなかった沙紀(cv 黒沢ともよ)
孤独なまま大人になった『未来の自分』が伊純を攻撃する
(『さよなら。ありがとう。』特別映像より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 カラフルなカワイイ衣装をまとったまま年老いていく伊純のグロテスクさ。これって、子供向けアニメを見ている自分に対する『メタ』的な批判のような・・・もしや『卒業』というキーワードも自分に対するメッセージなのだろうか・・・みたいな(笑)被害妄想を一瞬感じてしまうほどの一種異様なインパクトがありました。

 あの部分だけはなんとも言えない怖さを感じましたね。大人バージョンの沙紀が『年をとることの恐ろしさ』『失うことの恐ろしさ』を子供たちに思い知らせようとする。そこに込められたメッセージとはなんだろう・・・と、ふと考えてしまいました。

 最後に子供の沙紀に吸収される大人の沙紀。その表情は負けてホッとしたような、子供時代の伊純の幸せを喜ぶような・・・なんとも言えない表情でしたね。

 『戻せない過去』を山ほど抱えてしまった大人である自分は、子供たちとは違う感想を持ってしまいます。
※一部名前を修正しました
※ネタバレここまでです。

声優さんも見所いっぱい


 まあ、そんな深読みは置いておいて(笑)アニメファンとしてはたくさんの有名声優さんの活躍も見所ですね。

 主人公の小湊伊純役は『ちはやふる』の瀬戸麻沙美さん。突っ走って思い悩む感じがすっごくハマリ役でしたね。

 主要キャラの友立小夏(黄色のピアノキャラ)と都久井沙紀(薄紫の孤独ダンスキャラ)が種﨑敦美さんと黒沢ともよさんという『響けユーフォニアム2』ペアでした。

 種﨑さんは鎧塚先輩役でしたが今回は結構元気な可愛いキャラ黄前久美子役の黒沢さんは逆に寡黙キャラ。全然違うので聞いていても気づきませんでした(笑)知った上で見ればもっと楽しめたかも。

残念ながらユーフォペアの絡みはほとんどない・・・
個人的には黄色の小夏ちゃんがイチオシ
『さよなら。ありがとう。』特別映像より画像引用
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 もちろん大道あさひ(緑の武道家キャラ)役の小澤亜李さんの可愛さは言うまでもないですね。日岡 蒼役(青色の受験最優先キャラ)の井澤詩織さんはガルパンのそど子役なんですね。

 あと、記憶が確かなら大人の役斎藤千和さんだった気がするのですが(違ってたらゴメンなさい)さすがの一言ですね。すごく印象的な演技でした。


エンディング後の特別映像!


 公開直前になってアナウンスされたエンディング後の特別映像。すごく面白かったですね。というかアニメファン的にはこちらの方が面白そう!って思いました。絶対見たいでしょ、コレ。

 すわ、TVアニメ続編決定か・・・って思いましたが、結局なにも表示されずに・・・え?何?って感じで(笑)

謎の少年レノ (cv 内山昂輝)
彼の正体は明かされぬまま衝撃の特別映像へ!
これで続編なかったら怒るよ・・・責任とってください東映さん
TVスポット30秒 ストーリー編より画像引用)
© 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

 これは本当に是非とも続編をつくっていただきたいですね。そのためにも興行成績が良くなる事を祈ります

誰に向けた作品なのか


 予告編を見た感じだと正直誰に向けた作品なのか・・・少しわかりにくかったですね。女子中学生が主人公のファンタジー作品だってのはわかりますが。なかなか渋い感じもしてアニメファン向けの作品なのかな?と思ったりもしました。

 先日のHoneyWorksの作品みたいにターゲット層に集中的に宣伝して支持を得るという作戦だったのでしょうか。あの作品もターゲット以外には全く知名度がありませんでしたが、当日は劇場が一杯になってました。
関連 ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~ 感想:マジでヤバイので中高生は見たほうが良い映画 - アニメとスピーカーと 

 ポッピンQの場合は、中学生が主人公なので中学生向けかな?と思いましたが、実際にみるともう少し若い世代向けな気もしますね。

映画を見せるのが難しい世代


 前日譚がコミカライズもされているようですが、Wikipediaによると『ちゃお』『ぷっちぐみ』という小学生向けの雑誌だったりするようで、ちょっと背伸びしたい小学校高学年向けなのかもしれません。そう考えるとストーリー的にもちょうどいい気もします。

 ただ、初日は祝日でしたが、小中学生の姿を見なかったんですよね・・・まあ、郊外なので都会は違うんですかね。東映60周年記念作品という事で公開館数も多く力が入ってますが、すこし心配になりました。

劇場アニメ『ポッピンQ』予告映像
(東映アニメーション公式YouTubeチャンネル)

 小学校高学年って親と映画を見たい年齢じゃないし、かといって男子ならともかく、小学生の女子だけで映画を見に行くのは結構ハードルが高い微妙な年齢ですよね。プリキュアだと親子需要が見込めるけど・・・映画としては開拓が難しい層かもしれません。

 質の高い力の入った作品なのでぜひ興行的にも成功を願いたいですね。なんといっても続編を見たいので! 

原作:東堂いづみ/脚本:荒井修子
監督:宮原直樹
キャラクター原案:黒星紅白
キャラクターデザイン・総作画監督:浦上貴之
色彩設計:永井留美子/美術監督:大西穣
アニメーション制作:東映アニメーション

『ポッピンQ』公式サイト:http://www.popin-q.com

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映画 好きになるその瞬間を。 告白実行委員会 感想:恋雪くんの幸せを願って見に行きました〜

 見に行ってしまいましたよ。HoneyWorks 原作の『恋愛シリーズ』劇場版アニメ第2作目『好きになるその瞬間を。 ~告白実行委員会~』(好き瞬)。

映画『好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~』
第2弾本予告より画像引用
当ブログの画像引用について
©HoneyWorksMovie

 中高生向けの作品ですからね。自分向けじゃないのはわかってるんですけど・・・予告編みたら楽曲が割と良い感じで、なんか1作目より好きかもって(笑)

映画『好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~』第2弾本予告

 それに前作のラストを見たらやっぱ気になるじゃないですか〜。前作でつらい終わり方だった綾瀬恋雪くんには幸せになってもらいたい訳で・・・。

 そしたら、えぇぇ〜マジで〜?って感じで(笑)ある意味でびっくりしたラスト。原作とか全然読んでないので結構ビビリました。個人的には1作目よりも楽しめましたけど、アニオタが見ると仰け反る作品ですのでご注意ください。
関連 1作目の感想です。ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~ 感想:マジでヤバイので中高生は見たほうが良い映画 - アニメとスピーカーと

※以下ネタバレがあるレビューですのでご注意ください!

もう一つのストーリー


 内容的には、1作目の続編というよりも、1作目を別角度から見たもう一つのストーリーという構成でしたね。観る前は続編かと思ってたので、冒頭が中学時代だって気がつかなくて混乱してしまいました。

 自分は1作目を見ただけで原作とかは未見なんですが、ストーリーの超速攻展開にはかなりビビりましたね。特に前半のほうね。主人公の雛と恋雪先輩が中学時代に出会うシーンからの3年間を『63分』でまとめるんですからね。

出会いのシーンが中学時代だってことに気づかず少し混乱してしまった。
顔とかあまり変わってないからかな?
第2弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 まあダイジェストっぽさってのはあるんですけど、一瞬入るイメージシーンとかエンディング映像とかで補完してくれるので、理解には特に問題なかったですね。1作目もそうだったけどこの作品独特の構成ですね。

恋雪先輩の物語かと思ってたら・・・


 しかし、今回恋雪くんのリベンジというか幸せシーンが見られるのかと思ってたのですが・・・まさかこう来るとはね。予告編にあった告白シーンがあっさり終わっちゃうのって1作目もそうだったけどね、今回もまたコロッと騙されてしまいました(笑)

 でも冷静に考えてみれば、虎太朗と雛の物語だよね、やっぱり。女子高生的には当然『虎太朗』って感じですよね。

自分は勘違いしてたけど虎太朗と雛の物語だった(笑)
第2弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 自分は第2弾本予告しか見てなかったので、雛と恋雪先輩のお話と勝手に勘違いしちゃったんですよね。でも第3弾本予告をみると、思いっきり虎太朗の物語だもんね。これ見ると当然の結末に見えますね。

 でも本編を見てるときは結構ショックというか、恋雪くんは虎太朗に散々バカにされてて可哀想・・・って思ってたので、すっかり恋雪くんを応援する気分になってたんですよね。

恋雪先輩、可哀想すぎ・・・


 大体、あんなキツイ失恋した直後に雛の告白をちゃんと受け止められないのもムリないよね。あの状況での対応としては恋雪くんの最大限の優しさだよね。チャラい人なら遊びで雛に乗り換えちゃうかもしれないけど。

正直この状態で告られても・・・ね。
あっさり乗り換える方がありえないわけで。
恋雪先輩は悪くないと思うぞ、虎太朗(笑)
第2弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 だから、その後の虎太朗に文句言われるシーンは『そんなぁ〜』って感じでちょっとショックでしたね。結局スポーツマンのイケメン男子が勝利か・・・って(笑)まあ虎太朗もいろいろ思い悩んでたからね、雛を取られちゃったら可哀想だけどね。幼稚園時代から意識してたわけだし。

『帰るぞ・・・』って自分は一生言わなそうなマッチョなセリフ
虎太朗カッコよすぎだけど、ちょっと複雑な気分。
第3弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 こんな風に恋愛の激しいすれ違いってのがこのシリーズの面白いところですけどね。でも結局、虎太朗は恋雪くんのことを認めることはなかったのかな。

 まあ恋雪くんも、イメチェンしてモテモテになってたしね。彼女なんか簡単にできるだろうけど、彼ってすっごい引きずりそうだよね。変にマジメだから簡単に彼女とか作らなそうだし。そういう人って損だよね。

 なんか後になって、雛の本気の気持ちを知った後にすっごい後悔してそう・・・それで虎太朗と付き合ってる姿みてドンヨリしたり(笑)恋雪くんの幸せを願わずにはいられないですね。

すっきりできたエピローグ


 まあ、そうは言ってもエンディング後のエピローグはよかったですね。正直言って微妙な気分でエンディングに突入してしまったので(笑)、雛の笑顔というか幸せエンドでよかったなと。

このエピローグのおかげでスッキリした気分で終われて良かった。
第3弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 そういえばWデートの映画チケット、思いっきり『心が叫びたがってるんだ。』のチケットでしたね。あのシーンは結構笑い声がきこえました。配給のアニプレックス繋がりですかね。プロデューサーが同じ斎藤俊輔さんという方みたいで。タイトル絵も似てるよね。
関連 映画 心が叫びたがってるんだ。 感想 :あの花にイマイチ感動できなかった人に勧めたい恋愛の名作 - アニメとスピーカーと

 エンディングは乃木坂46参加の曲で結構よかったけど、1作目同様にEDの映像がストーリー補完になってるので見逃せないんですよね。おかげでスタッフロールを見られないのが残念かも。

手書きのラブレターってアリ?


 あと、ちょっと気になったのはラブレターのシーン。今時LINEとかメールじゃなくて手紙ってリアリティ的にどうなんですかね?

 自分は現役の高校生から離れちゃってるのでわからないけど『え、手書き?』って思っちゃいました。それって大人だから逆にそういう固定観念で見ちゃうんですかね。

今時のラブレターはLINEかメールかと思ってたので
手書きのシーンでちょっとびっくりした。
第2弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 でもアドレス交換とかしてない人の場合は送れないわけで、本気のラブレターの場合は意外と手紙とかあるのかなぁ?それとも実際の高校生は『これはないわ〜』って思ってるのかな?って気になって見てました。

ちょっと気になるチャラ男のシバケン


 あと、ちょっと良いなぁと思ったのが虎太朗たち三人組の一人、チャラ男の柴崎 健(シバケン)ですね。なんかチャラ男だけど憎めないっていう感じで。wikipediaとか見たら彼もハンバーガーショップの一件をきっかけでアリサを意識するみたいで・・・なるほどね。あの一件は結構印象的でしたよね。

性格もバラバラなこの三人がいまでも親友なのも不思議
第2弾本予告より/©HoneyWorksMovie

 だいたい虎太朗の三人組ってあんなに性格違うのに良くつるんでられるよね。そういえば、真面目クンの山本幸大もなんか夏樹を意識してるようなシーン(かな?)もあったし・・・なんだかワクワクしてきますね。

アニメファン向けではないけど


 まあいろいろ書いちゃいましたけど、結果的にはなかなか楽しんじゃいました。1作目がイケメン度が高すぎてちょっと引くところもありましたが、本作は男子でも普通に楽しめるかも。

 楽曲がバンバン入る構成も1作目では珍しかったですが、『君の名は。』の影響もあって十分受け入れられてる感じですね。深夜アニメで言う所のキャラクターソングが本編で使われるような感じですかね。
関連 『君の名は。』感想:こんなすごい映画作るなんて本当に新海さんは大したものですね。 - アニメとスピーカーと

 63分の映画で6曲ってやっぱりすごいなと思いますが、新海さんの作品のようなPV的な演出とは違う感じですね。やっぱりキャラクターソング的というか独特の演出だと思いました。

 セリフと歌詞が重なるのも全然気にならないタイプなので、気にならずに楽しめました。映画館の音質も良くて歌声をシャープに聞かせてくれて、普段イヤホンで聴いている人も映画館で見る意味があると思いますね。


 とは言っても目の肥えたアニメファン向けの作品ではないのは確かなわけで、細かいこといえば、作画が・・・とか色々言われちゃいそうだけど。まあそういう作品じゃないって分かってみるならOKですかね。

 この作品はTVシリーズでやればエビソードも細かく描けて良いと思うんですけどね。深夜アニメだとあんまり女子高生とか見なそうだし、イベント的な映画でやるのはそういう理由があるんでしょうか。

 3作目があるかどうかはわかりませんが、やったらまた見ちゃうかな・・・他のキャラの恋の行く末も気になるところだし。

原作・音楽:HoneyWorks
監督:柳沢テツヤ/脚本:成田良美
キャラクターデザイン・総作画監督:藤井まき
色彩設計:小島真喜子/音響監督:長崎行男
プロデューサー:斎藤俊輔
アニメーション制作:Qualia Animation

公式サイト:http://www.honeyworks-movie.jp/2nd/movie/

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アニソン向きのヘッドホン 開放型を中心に14機種の比較試聴メモを公開します

 最近オーディオ熱の復活と共にヘッドホンを買い換えたくなりまして・・・ヒマをみてはいろんなお店で試聴をさせてもらってました 。

 まあ、今はすっかりアニメソング中心のオーディオ生活になってるわけですけどね(笑)アニソンといえども好きな曲はもっとクリアで高解像度な音で聴きたいって思うわけです。

 今回いろいろ比較試聴をしてみたので感想メモを公開します。ヘッドホンってたくさん種類があるけど結構音質の傾向が違うんですよね。

 自分は開放的でクリアな傾向のヘッドホンを探していました。全員にオススメってわけではないけど、音質の好みが似ている人には参考になるかな思います。

  • 前半はアニソンに求める音質の解説。
  • 後半は個別機種のレビューです。

【目次】(リンク付)

  • 自分がアニソンに求める音質とはクリアな開放感
  • 低音ガッツリ系が苦手
  • 開放型ヘッドホンが好み
  • クリアすぎる開放型は諸刃の剣
  • 万能の『マイルドタイプ』、聞き込みたい『クリアタイプ』
  • 選定基準:開放型を中心にヌケの高い機種を試聴
  • ATH-AD2000X(オーディオテクニカ)
  • ATH-AD1000X(オーディオテクニカ)
  • ATH-AD900X(オーディオテクニカ)
  • ATH-AD500X(オーディオテクニカ)
  • ATH-AVA500(オーディオテクニカ)
  • ATH-AVA300(オーディオテクニカ)
  • Pro4S(KOSS)
  • PortaPro(KOSS)
  • DH291(サトレックス)
  • HA-MX10-B(JVC)
  • HD599(ゼンハイザー)
  • DENON600(DENON)
  • MDR-MA900(SONY)
  • MDR-1A(番外編)(SONY)
  • Fidelio F1(フィリップス)
  • その他(番外篇)
  • 結論:購入候補はこの3機種!
  • 試聴環境について
  • 最後に:機種ごとの個性に驚いた

  • 自分がアニソンに求める音質はクリアな開放感


     まあ、アニソン向けと一言で言っても人によって求める音質は違うわけですよね。自分がアニソン向けに求める音質は・・・。
    1. クリアで開放的な音質
    2. 細かな音まで聞こえるリアルな解像感
    3. ボーカルを邪魔しないすっきりした低音
    自分の好みの特徴は低音のスッキリ感かな?今の流行は低音ブースト系。アニソン向けでお勧めされているヘッドホン・イヤホンでも低音重視の機種が多い気がします。

     だから自分の好みは少数派かな?。これが正解とかじゃなくてあくまで自分がアニソンに求める音質ってことです。

    低音ブースト系が苦手


     というのも、自分は低音がボーカル域にかぶっちゃう感じがどうも苦手で・・・まあ歳の影響もあるのかなぁ(笑)中高音をもっとクリアに聞きたくなるんですよね。
    参考 聴力と楽器の音域の関係:高音の聞こえない中高年もハイレゾは楽しめるのか? - アニメとスピーカーと

     特にアニソンの特徴として音圧の強い曲が多いですよね。キラキラした電子音や残響音、それに太い低音が合わさってどうしてもごちゃごちゃした音になりがちです。その辺をクリアに聴きたいです。まあ単純に強い低音は疲れるってのはありますけど。

     あと、アニソンといえば複数の女性ボーカル曲。一人一人の声のディテールがつぶれないように解像感も追求したいです。ボーカルを邪魔しない低音のバランスが重要。

     もちろん低音はちゃんと出てて欲しいんですけどね。低音がしっかり出ていると同時に中高音が聞き取りやすくクリアな音。よくできたフルレンジスピーカーのような音質が好みです。

    開放型ヘッドホンが好み


     もともと開放的な音が好きだったので、今使っている機種も開放型(オープンエアー型)のヘッドホンです。

    オーディオテクニカ ATH-AD300
    2003年の製品。当時は5千円台で購入。
    開放型にしては低音も出てマイルド音質の万能型です。

     密閉型がダメっていうわけじゃないんですよ。よくできた密閉型は非常に解像度が高いですし、何と言っても遮音性が高いので細かい音まで聞き取りやすいです。以前メインに使っていたSONYの密閉型もすごく解像感が高かったですしね。

     ただ、密閉型には独特の音質の傾向があって、自分好みの明るい傾向の音質は開放型の方が多いなぁと思うんですよね。低音も密閉型は出しやすいせいか低音重視の機種が多いですが、開放型の低音はすっきりして聴きやすいのが多いですね。

     最近のカナル型イヤホンに慣れている人は低音が弱いと感じちゃうみたいですが、ちゃんと低音も出てるんですけどね。

    クリアすぎる開放型は諸刃の剣


     とはいえクリアすぎる開放型を万人に勧める気はありません。クリアすぎるヘッドホンは録音ソースの持つ欠点を過剰に暴いてしまうデメリットがあるからです。

     特にアニソンの場合は音圧重視のマスタリングが多いと聞きますよね。ちょっと歪みが出ちゃってるような曲でもマイルドな音質のヘッドホンならそんなに気にならなかったりします。クリアすぎる音質のヘッドホンはこれ見よがしに欠点を目立たせちゃうんですよね。

     解像度が高いけどマイルドな音質のヘッドホンっていうのは楽曲ソースを選ばない点で存在価値が高いと思います。ある意味『本当のアニソン向け』ってのはこういうマイルドタイプかもしれません。

    万能の『マイルドタイプ』、聞き込みたい『クリアタイプ』


     でもアニソンだってすごく良い録音の曲も少なくないですよね。そんな曲はさらにクリアな音で聴きこみたいと思うわけで。そんな曲のために諸刃の剣であってもクリアな開放型ヘッドホンが欲しいんですよね。

     だから1台で全てをまかなうなら『万能型のマイルドタイプ』が無難だと思います。オーディオに絶対の正解はありません。好みや年齢、聴くジャンルによって方向性が変わりますからね。

     だから『これが正解』と言いたいのではなくて『こういう方向性の音が聞きたい!』と共感する人の参考になればと思って書きました。

    選定基準:開放型を中心にヌケの高い機種を試聴


     前置きが長くなってごめんなさい(笑)それではヘッドホン比較試聴の結果です。試聴環境は文末にまとめています。選定基準は次の通りです。

    • 希望予算は2万円前後
    • ただし試聴の価格帯は幅広く数千円〜数万円の範囲
    • 開放型はできるだけ試聴する方針
    • 密閉型でも抜けが良いと評判の機種は試聴してみる
    • ハイレゾ対応かどうかは関係無い
    • 行けるお店で試聴できる範囲

     選んだ機種が全て『おすすめ』ってわけじゃなくて、評判の機種を実際に聞いてみたときの感想メモを再構成した内容です。ランキングじゃないので順番は関係ありません

     当然測定とかできないので印象論になるのはご容赦ください。限られた時間に集中して試聴するためのアタリ付けに利用していただければと思います。

    オーディオテクニカ 6機種

    ATH-AD2000X クリアと厚みの両立、完璧な開放型。


    • クリアな音質と素晴らしい解像感
    • 低音もしっかり出てるのに邪魔しない
    • でも5万円台後半は高すぎる

     今や日本を代表するヘッドホンメーカーとなったオーディオテクニカ。開放型もたくさんの種類を発売しています。X型番は開放型ADシリーズの第3世代(※)です。
    ※ATH-AD7(2000年)を初代とした場合

     その開放型ヘッドホンのフラッグシップ機種。かなり予算オーバーだけどせっかくなので比較のために試聴してみました。


     一聴して非常にクリアな音質、シャープだけどきつく無い高音。すばらしい解像感と見通しの良さが快感です。

     一つ下のクラスであるAD1000Xも感心しましたが、そこへ低音の厚みが追加されています。でも決して中高音を邪魔しないのが不思議。素晴らしいバランスですね。適度に中音に厚みを持たせたピアノの存在感が素晴らしくて感動しました。

     先にAD1000Xを聞いていて『理想的な音だなぁ』と思ったのですが、さらに一段上の音があるとは・・・唸りましたね。

     解像感の高さはもちろんすごいのですが、ボーカルが生き生きとしていて聞いていて楽しくなります。AD1000Xを順当進化させた感じ。非の打ち所のない完璧な開放型サウンドだと思います。

     これ聴いちゃうとさすがに欲しい・・・だけど予算的にね。正直厳しいです。まあ高級機としては安い部類ですけどね。

    ATH-AD1000X クリアな高解像度。でもちょっと高い・・・


    • 一聴してわかるクリアな音質と解像感
    • 低音は少し軽めだけど十分出ている
    • 値段がもう少し安ければ・・・

     オーテク開放型2番手の機種。AD2000Xに比べると低音が軽い感じですがこれぞ開放型!という感じのクリアな音質と高解像度。一聴してこれだ!って思いました。


     解像感の高さだけでなくて女性ボーカルが聞いていて楽しい!複数ボーカルのユニゾンも生き生きとした感じで嬉しくなります。こういう音を求めていたって感じです。

     決して荒々しい感じではなくカリッとシャープな中高音。低音はしっかり出ているけど、スピード感があって中高音に影響せず理想的です。サ行がきつく聞こえることもなく聴きやすい音質です。

     装着感は旧シリーズ(現在使っているAD300)に比べるとちょっと固めな印象。でも耳を完全に覆うタイプの大型ハウジングですので耳が痛くなることはなさそう。コネクタは金属製でAD900Xシリーズとは違いを見せます。

     ただ、値段がね。3万円代後半はちょっと予算オーバー。2万円台だったらなぁ。しかもオーディオテクニカは値上げがあって以前より高くなってるのがね。ただ、購入の有力候補である事は確かです。

    ATH-AD900X 当初の本命。でもマイルドな印象になった。


    • 当初の本命だった機種
    • 解像度は高いけど意外とマイルドな万能タイプ
    • 値段的にはちょうど良い

     実は当初はこのATH-AD900Xを買う気満々だったんですよね。この一つ前の世代のAD900の音が好きだったので後継機のAD900Xも同じ傾向の音かなと思ってました。


    実は当初はこの機種にする予定だった。

     でも試聴してみるとびっくり。あれ?もっとクリアな感じだったような・・・たしかに今使っているAD300にくらべて高解像度ではあるんだけど、ちょっとソフトというかマイルドというか。自分がトシ取った事もあるのかもしれないけど求めていた音と違うんですよね。

     低音もしっかり出るし万人向けのマイルドな音質かなぁという感じ。AD300をより高解像度にした感じですね。でも買い換える理由としてAD300よりさらに開放的な音を求めていたので、残念ながら方向性が違うなぁって感じになりました。

     値段的にも丁度良い価格帯なんですけどね。AD1000Xだと高いしなぁ・・・って、今回の試聴行脚も実はこの機種の印象がきっかけになってます。

    ATH-AD500X マイルドな万人向けの開放型


    • マイルドな音で万能型
    • 開放型にしてはボリュームのある低音
    • 開放的な音は少し物足りない

     オーテク開放型のスタンダード機種。開放型にしてはマイルドな音ですね。厚みのある低音だけどわりと聞きやすい『万人向けの開放型』って感じです。解像感はほどほどですが値段を考えれば順当かな。音の傾向としては今使っているAD300に近い感じです。


     上位機種と同じ大型ハウジングですので装着感も楽で、映画にも音楽にも使える万能型という感じ。AV用のAVA500よりも落ち着いた感じの音質が『音楽向け』らしい特徴かもしれませんね。

     悪い機種ではないけど求める方向性は違う感じでした。
     ※AD700Xというのもあるんですが試聴できませんでした。

    ATH-AVA500 華やかでクリアな開放型のオススメ入門機


    • すごく華やかな楽しい音
    • 高級機の解像感には及ばない
    • 5千円台と安いので開放型入門機には良いかも
    • 装着感にちょっと注意

     映画などいわゆるAV向けのヘッドホンの上位機種。AV向けで開放型というのは珍しい感じもしますね。初見では硬めの低音が好印象。すっきりとした中音が聞きやすく華やかな音で、聴いていて楽しくなるタイプの音質ですね。


      高級機の解像度には及ばないけど、値段を考えるとかなり良いコストパフォーマンスじゃないですかね。開放型のクリアな音に興味があるけど予算がない人にはお勧めできる気がします。

     自分もこの機種使ってたら結構満足しちゃってたかも(笑)今回は解像感が高級機に及ばないのでパスしますがなかなか好印象でした。

     ただ装着感が独特なのが注意点ですかね。上部ヘッドバンドが固めで頭を抑えられる感じになります。自動調整なのですが、あらかじめ手で余裕持たせてから装着したほうが良いと思います。

     ハウジングはADシリーズと違い小さいのですが一応耳を全部覆うタイプ。長時間での装着感は実際に使ってみないとわからないですね。

    ATH-AVA300 マイルドでスタンダードなAV向け


    • 500に比べるとマイルドな映画向け
    • 装着感は悪くない

     オーテクAV向けの下位機種。AVA500に比べて厚い低音でソフトな鳴り方ですね。開放型ですが密閉型のようなマイルドな印象の音。


     マイルドという点で似ている音楽向けのAD500Xより解像度は落ちる感じですね。そういう意味では値段相当でしょうか。マイルドな音が好きな人はこれでも十分だけど、クリアな音が好みの人は、数千円アップしても上位機種のAVA500の方が楽しめそうです。

     装着感は悪くないです。ヘッドバンドは簡易的ですが上位機種のAVA500より軽快な感じで不快感はないです。ゴムバンドみたいでちょっと安っぽく見えるのがアレですが。

    KOSS 2機種

    Pro4S 密閉にしては抜けの良い解像感


    • 密閉型だけど抜けの良い解像感のある音
    • きらめきのある楽しい音質

     KOSSはアメリカのメーカー。モニターヘッドホンが有名みたいで日本ではTEACが代理店なんですね。この機種は密閉型ですが抜けの良さをアピールしていたので試聴してみました。

     たしかに抜けの良い解像感を感じます。硬めの低音なのでそれほど中高音に影響はないのも良い感じ。モニタらしい解像感ですが決してつまらない音でなくて、高音のきらめきがあって聞いていて楽しい感じがします。

     抜けのよい密閉型を求める人には高評価な気がしますね。ただ、密閉としてはということで、AD1000Xのような強烈な開放感ではありませんね。良い機種ですがちょっと方向性が違うので今回はパスします。

    PortaPro 見た目に反した太い低音とアメリカンな楽しい音


    • 見た目のインパクトはすごい
    • 見た目に反したすごい低音

     KOSSといえば日本で有名なのはPortaProの方ですね。安っぽいという人もいますが、アメリカンな感じがすごくかっこいいと思います。


     独特の形状のオープンタイプのヘッドホンですが装着感は悪くないですね。側圧を調整できますし耳に軽く乗る感じで痛みは感じないです。(長時間ではわからないですが)

     遮音性は他の開放型に比べても桁違いに低いです。店内の音が完全に聞こえるので試聴には不利ですね(笑)その辺は考慮して判断しなきゃかもしれません。

     一聴した印象は低音の太さ。開放型と見た目のイメージからは想像できない低音ですね。解像感はさほどでもないけど中高音もきらびやかで楽しさはあります。

     買いやすい価格を考えるとコストパフォーマンスは高いですね。ただ、解像度という点では上位機種に及ばないのと、低音の強さが自分の方向性が違うので今回はパスです。

     ちなみにPortaProは下記のブログを読んで興味を持ちました。
    外部リンク クソ耳の僕でも開放型ヘッドホンKOSS PORTA PROをオススメできる理由【4,000円台】- 理系男子のぐうの音 

    サトレックス 1機種

    DH291 解像度の高い密閉型


    • 解像感のある良質な密閉型の音
    • 外観はかなり独特の質感

     サトレックスは日本のヘッドホンメーカー。ブランドとしてはマイナーですが、OEM製造などで技術力は高いと評判ですね。見た目は安っぽいけど音質は評価が高いので聞いてみたいと思っていました。

     第一印象は低音が強めなものの中高音はキレイで埋もれない感じです。あくまで密閉型らしい音質ですが、解像度の高さは優秀な感じがしますね。繊細感と低音のバランスは良いと思いました。密閉型が好きな人は高評価するのも納得できる感じです。

     ただ、自分の求めている開放感の強い音とは違うので今回はパス。
     ※上位機種?のDH297-A1DR(Amazon)も発売されていたんですね。こちらも聞いてみたかった。

    JVC (JVCケンウッド)1機種

    HA-MX10-B モニターらしい高解像度と楽しさが両立


    • 密閉モニタ型だけど開放的な音
    • 解像度高くて、きらめく楽しい音と両立
    • 比較的安い
    • モニタ型の独特の装着感

     JVCは旧JVCビクターだった日本メーカー。今はケンウッドと合併しましたがオーディオブランドはJVCとして継続していますね。

     密閉型のプロ向けモニターヘッドホンですが、Amazonの評価などで『高解像度で楽しい音』と評判だったので試聴してみました。


     評判通りの高い解像感ですね。しかも中高音を邪魔しない低音が好印象です。モニタ用らしい解像度とバランスなんですけど、聞いていて楽しくなるボーカルが魅力的でした。

     注目は密閉型を感じさせない開放的な音質ですね。オーテクのAD1000Xに比べても良い線イッてます。なんといっても聞いていて楽しい感じが共通します。

     開放感という意味ではAD1000Xに少し分があります。でも若干質は違うとはいえHA-MX10-Bもクリアな印象では甲乙つけがたいです。ちょっと押し出しが強い感じもしますけどね。聞き込みたくなる音質って意味では魅力的です。

     ただ装着感がモニタ用らしい独特のもの。ハウジングが狭くてドライバーが耳に直接当たる感じです。短時間では特に問題無いのですが長時間はどうなんだろう?このタイプを使ったことが無いので不安はあります。

     価格も予算よりずっと低くて、この音質でコストパフォーマンスは高いです。密閉型ですが意外にも有力候補の一つですね。

    ゼンハイザー 1機種

    HD599 魅力的な外観 密閉っぽいサウンド


    • 外観は最高に美しい
    • 装着感もとても良い
    • 開放型にしてはマイルドな音質

     ゼンハイザーはドイツの音響機器メーカー。世界初のオープンエア型ヘッドホンを開発したメーカーなんですね。

     ゼンハイザーといえばHD599/HD598のアイボリー色が印象的ですね。色以外のデザインも無茶苦茶カッコいいです。外観でいえば一番憧れる製品です。



     聴いてみると意外と柔らかい音で低音もたっぷりした感じ。ソフトでとても聴きやすいけど解像感で聞かせる感じじゃないかなぁ・・・という印象。開放型というイメージよりは、密閉に近いマイルドな音質に感じました。

     卵型の細長いハウジングですが装着感はすごく良いです。外観も含めて所有した満足感は高そうですね。ただ音質は自分の好みと違う方向性なので今回はパスですね。

    DENON 1機種

    DENON 600 独特の音場感におどろく


    • 独特の音場感
    • 質の良い密閉型の解像度の高い音
    • 低音は固めで邪魔をしない

     DENONは日本のメーカー。日本コロムビアの音響機器部門でしたが、今はアンプが有名ですね。自分が初めて買ったアンプもDENONです。昔はデンオンでしたが今はデノンと読みますね。


     この機種は密閉型ですが解像感が良いと評判だったので試聴してみました。一聴して独特の音質というか音場感に驚きました。

     独特のすこし遠い感じの音場感ですね。シッカリした遮音性と合わせて高い没入感があります。硬い低音が聴きやすくて中高音の解像感を邪魔しないのは好印象。ジャンルによってはかなりハマるかもしれません。

     ただ、個人的には密閉型らしい音質と、独特の音場感が今回求めているものと違うのでパスですね。

    SONY  1機種(+α)

    MDR-MA900 ソニーの開放型 超軽い装着感 AV用途には最強かも


    • すばらしく軽い装着感
    • 開放型にしては低音が強め
    • 開放型だけどソニーらしい音質

     ソニーのオープンエア型。ソニーと言えば密閉がメインなので珍しいなと思いました。以前はMDR-CD850という大きな密閉型を使っていましたが、解像感が高くて好きな音でした。


     この機種は開放型にしてはしっかりした低音ですが、硬い感じなので中高音への影響は少なくて好印象ですね。解像度は高い感じだけど、他の開放型と比べるとマイルドな音の部類に感じます。

     密閉と開放のいいとこ取りなチューニングで、人によってはかなり好きな音かもしれません。開放型だけどソニーらしい音を目指しているのかな?

     装着感は非常に軽くて良好、値段を考えると安っぽく見えるけど、あの軽さ、側圧の弱さは超魅力です。一度付けると他のヘッドホンが煩わしくなるかもしれないくらいです。

     映画やゲームでの使用には最高かもしれないですね。ただ、やっぱりもっと開放型らしい音質を求めていたので残念ながらパスです。


    MDR-1A(番外編)ソニーの定番 今主流の音質を確認


    • 定番機種を比較用にあえて試聴
    • 低音ガッツリの主流の音質

     この機種は自分の好みとは違いそうなのですが、ソニーの定番ヘッドホンという事で比較のため試聴してみました。


     やっぱり低音強すぎて好みじゃないんですよね。中高音が埋もれる感じで解像感がわかりにくくて・・・ただ、今はこの傾向の音質が主流かなと思います。

     実際かなり支持されている製品ですしね。別に否定するわけじゃ無いけど定番商品が自分に合わないっていうのを確認できたので意味がありましたね。

    フィリップス1機種

    Fidelio F1 ちっちゃいのにクリアな音質


    • ポータブルとバカにできない密閉型
    • 装着感も良好

     フィリップスはオランダの世界的総合電機メーカー。オーディオ分野ではよく知りませんでしたがヘッドホンも出してるんですね。

     こちらは密閉型のポータブルタイプなんですが、クリアな音質というポップが付いていたので試聴してみました。耳を挟むタイプだけど側圧弱くて意外に装着感が良いですね。見た目はおもちゃみたいですがよく見ると高級感があります。



     音質は中音が聞きやすくて気持ちの良い音です。低音もしっかり出ている感じ。簡易的な見た目のイメージとは違うバランスの良い音で、耳覆いタイプと遜色ありません。

     密閉型なので音漏れも少なそうですから、持ち運び可能な機種としてはかなり良い感じですね。

     この見た目にこの値段なのでちょっと高く感じますけど、目的があえば欲しい商品かも。ただ、音自体は密閉型らしい音には違いないです。今回は室内で開放感のある音質を重視なのでパスですね。

    その他(番外編)

    beyerdynamic  dt990 /AKG k712


    • ヘッドホンアンプがないと十分な性能を発揮できないと判断

     その他、海外メーカーの開放型を試したのですが、DAP直差しだと音量が十分とれなくて評価外としました。聞ける範囲では割とマイルドな音に聞こえたのですが、ヘッドホンアンプを使用しないと性能が引き出せない気がします。

     実際の使用では室内で聞くから大丈夫なんですけど、音質の評価って意味ではフェアじゃ無いですからね。


     この機種を試聴する場合はヘッドホンアンプがあったほうが良いかもしれません。聴けなくは無いけどうるさい店内だと評価が難しいです。AKGとか有名なので期待してたんですけどね。

    結論:購入候補はこの3機種!


     開放型や評判の良い機種をいろいろ聴いてみましたが、音質的に候補になったのは次の3つですね。

    • ATH-AD2000X(audio-technics)開放型・5万円後半
    • ATH-AD1000X(audio-technica)開放型・3万円半ば
    • HA-MX10-B(JVC)密閉型・1万円前半

     純粋に音質ではやっぱりAD2000Xですかね。音質的には完璧です。ただちょっと価格が高すぎて手が出ないですね。

     僅差でAD1000Xです。AD2000Xに比べれば低音の厚みに劣りますが十分理想的な音質です。正直AD1000Xが2万円台前半だったら即決なんですけどね・・・。

     HA-MX10-Bは密閉型ですが音質的にはかなり好みでした。AD1000Xと比べると方向性は微妙に違いますが解像感も高くて満足度は高いです。クリアさはAD1000Xには少し及びませんが楽しさという点ではAD1000Xと同様の魅力があります。

     なんといっても価格が安いのは魅力的。予算よりかなり低いです。ただ難点はモニタヘッドホン独特の装着感。あの感じが慣れないので心配ですね。

     2万円クラスのAD900Xが期待通りの音ならよかったのですが ・・・

    試聴環境について


     今回試聴に使った機材などは次の通りです。

     マニアな方からは『おいおい、iPodTouch直差しかよ〜』って言われるかもしれませんが、いつも音楽聴くのはMacからDAC経由なのでポータブルプレイヤー(DAP)はこれしかないんです。

     とはいえ、iPodTouchの音質もまあまあのレベルですし、なにより聞き慣れた環境で比べるのに意味があると思います。

     メインの試聴曲は『対魔導学園35試験小隊』OP曲です。選んだ理由は好きでよく聴き込んでいるからですが、音質も良すぎず悪すぎずちょうどいい感じ。アニメ曲らしく電子音や残響音も多く含み、女性の複数ボーカルで解像感などが比較しやすいので選びました。

     試聴させていただいたお店はヨドバシカメラさいたま新都心店ケーズデンキ菖蒲店さんです。ヨドバシは海外機種含めて凄い種類があります。ケーズも国内メーカー中心ですが結構良い品揃えでした。

     どちらも自分のプレイヤーで自由に試聴できるので楽しいですね。映画を見に行くついでに度々お邪魔しました。埼玉ですと今回は行けませんでしたが、越谷レイクタウンのノジマ オーディオスクエアが有名ですね

     とはいえ音の多い店内での試聴ですし、開放型のヘッドホンは外の音が入ってくるので環境としては厳しいです。どうしてもボリュームを大きくした状態での試聴となっています。

    最後に:機種ごとの個性に驚いた


     今回、実際は上記以外の機種も短時間ですが試聴したんですが、本当に機種ごとの個性を感じました。密閉型や開放型と一言では言えない個性がありますね。

     あと、数万円レベルの比較的上級レベルの機種でも方向性がかなり違いますね。高いやつなら『どれも高音質』には違いないけど、種類が多いのは意味があるんですよね。(まあ10万円オーバーのは別かもしれませんが)

     確かに高価な機材は解像度が高いし音場も広く感じます。でも解像度は高いけどマイルドな印象の音もあるしカリッとしたシャープな印象の音もありますね。低音も硬めの音からパンチ力を重視する音まで色々です。

     逆に1万円以下の安価な機種でも見るべき製品がありますね。総合的な性能は高級機には劣りますが、ちゃんと方向性をもって設計されている製品が多いと思いました。それぞれの価格帯で自分好みの音質で選ぶことができるようになっていると思います。

     あとは、最終的に買う機種を決めるのですが・・・悩ましいですね。良い歳して数万円のヘッドホンで悩むのもどうかと思うのですが(笑)他にも欲しいものありますからね。購入したらまたこちらでレビューしたいと思います!

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