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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 映画 感想 :3作目の『ガンダムらしさ』とは何か?

 いやあ、想像以上に熱くなれましたね。アニメ版第3作目となる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』を劇場で見てきました。 実のところ前作『THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』は地味目な話だったので今回もそんな感じかなぁ・・・ってあまり期待しないで見に行ったんですよね。

予告編より画像引用(当ブログの画像引用について
(C)創通・サンライズ

 予告編(YouTube)けっこう地味じゃないですか。ガルマ坊ちゃんとシャアの士官学校の話って・・・まさか学園モノじゃあないだろうけど(笑)ガンダムらしさはまだ出ないのかな?って思いましたが・・・実際はスピーディーな展開でガンダムらしさ満載の『良い意味で』裏切られる作品でした。

※後半にネタバレありの考察がありますのでご注意ください。といっても予告編でほとんどネタバレしてる気がしますが。
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まさに『ガンダムらしくなってきた』作品


 初日の朝イチですが『MOVIXさいたま』の500席がほぼ満席!さすがですね。原作コミックは未読で鑑賞。冒頭5分ほどは1・2作目のダイジェストですがタイトル後はテンポ良くストーリーが展開します。

 オリジンらしく『コミック的な表情のつけ方』など現代風の演出は目に付きますが、2作目にくらべて明らかに『ガンダムらしい作品』になってきたという印象。

3作目はガルマとシャアを軸にしたストーリー
もちろん学園モノじゃありませんが結構コミカルシーンも多い
(C)創通・サンライズ

 実は今回、初回に加えて舞台挨拶の回も鑑賞したのですが、そこで安彦良和 総監督が繰り返し強調していたのが『ガンダムらしい作品』だということでした。

 「1と2はガンダムらしくないかもしれないが必要な作品。今回のIIIはガンダムらしさを強く感じることができた」という意味のことを仰ってましたね。自分は初回鑑賞後に舞台挨拶を聞いたのですごく納得できました。

 1作目のTHE ORIGIN Iはすごく好きな作品ですけど、確かにガンダムらしいか?と言われると違う気もします。でもこの3作目はモビルスーツ戦こそないものの確かに『ガンダムらしさ』を感じることができたんですよね。

ガンダムらしさとは何なのか?


 このガンダムらしさって何でしょうね?モビルスーツが出てこないのに感じる味わいや空気感はどこから来るんだろう・・・って考えると次のことかな?って思いました。

 一つは戦争の匂い・・・とにかく沢山の命が容赦なく失われます。しかも簡単に。命の軽さが重く響いてくると同時に、鮮やかなシャアの戦闘シーンに高揚感を感じる。そこにモビルスーツの有無は関係なく、1stガンダムで感じた戦争のイメージに通じてくるんだと感じました。

あまりにもあっさりと多くの命が失われていく
この軽さが戦争の非情さと矛盾を表現している
(C)創通・サンライズ

 もう一つは政治的な複雑さ・・・独立を阻止したいが傲慢さから事態を収拾出来ない連邦、そしてジオンを率いるザビ家も強硬派と穏健派の考え方の違いがある。そしてそのバランスを崩すシャアの策略

 これを沢山のキャラクターの生き様・死に様を見せながら展開していくのが『ガンダムらしさ』であって、この3作目にはその雰囲気を強く感じることができるんです。

※以下、考察のためネタバレあります。

ゼナの叫びに感動・・・


 今回一番印象的だったのは、ゼナ・ミア(2班班長)がドズル・ザビを軟禁するシーンですね。あれはよかったな。2回見て両方とも目頭が熱くなりました。

 扇動者が誰か問い詰めるドズルに対し、ゼナの『ガルマ様が檄を飛ばされたのです!』という叫び。狼狽えるドズル。まさに歴史の歯車が動きだす嚆矢となる鮮やかなシーンでした。

ゼナ・ミアを演じる茅野愛衣さんの好演が光るシーン
ゼナの行く末を復習すると一層感慨深い
(C)創通・サンライズ

 ゼナの声は茅野愛衣さんだったんですね。ゼナとドズルの『ある意味』出会いのシーンでもあり、ZZまで続くザビ家の末裔ミネバの出生の原点だと思うと一層味わい深いシーンです。シャアもさすがにそこまで読んでゼナを指名したわけではないでしょうが(笑)

戦争に対するリアリティ


 あと、連邦艦の入港事故による暴走激突シーンもすごく印象的だったなぁ。あの一旦爆発してエンジンが暴走ってのがリアリティがあるんですよね。農業区コロニーの崩壊と合わせて沢山の命が失われるのだけど、まるでおもちゃのように簡単に崩壊してしまいます。

 その『非現実感』もある意味リアリティなんですよね。さらに事故をきっかけにした暴動と鎮圧、それをテレビで見る若者たち。安彦総監督が「戦争の起こる過程を見てほしい』という趣旨の発言をしていた通りの内容でした。

 独裁を目指しながらも穏健派であるデギン・ザビ。彼のように事態の進行を抑えようとする人間がいながらも混乱を望む人間不測の事態によってさらに拡大してしまう。その極めつけはシャアですよね。

独裁を狙いながらも戦争は望まない父デギン。
主戦派の息子ギレンとの長年の確執はすでに始まっている
(C)創通・サンライズ

 最後の一押し。シャアは歯車の回るきっかけを作るだけ。決してシャアがすべてを操っているわけではない。黒幕の陰謀論のように簡単な話ではない所がいいですね。大きな歴史の流れの中で個々の人物の思惑が複雑に絡み合って進んでいく感じがとてもわかりやすく表現されています。

戦争への高揚感と矛盾を描いた作品


 とはいえ反戦映画的な説教くさい内容ではなくて、後半の戦闘シーンなんて本当に熱くなれますね。傲慢な連邦を蹴散らしていくシャアの活躍に爽快感を感じます。この高揚感もまた戦争のリアリティであるわけで、1stが疲弊した厭戦気分の戦争だとすれば、THE ORIGINは緒戦の高揚感に満ちた戦争を描いているんだなと思うわけです。

悲惨を強調するのではなく戦争の高揚感を描くことでリアリティを表現している。
(C)創通・サンライズ

 それにしてもシャアの非情さ残酷さが際立つ作品でした。事故シーンの直前にはニュータイプを連想させるようなシーンもありましたね。次回第4作はいよいよララァとの出会いがありシャアがどう変化するのか楽しみです。

エンディングと予告と舞台挨拶と・・・


 エンディングの後はちょっとびっくりしましたね(笑)予告が入ることは当然予想してましたけど、その前に結構長いエピローグシーン。エンディング見ながら『あれ?そういえば予告にあったアムロ出てないじゃん!』って思ったらエピローグで出てくるとは。

長めのエピローグシーン。
アムロの父テム・レイの活躍を期待させるエピローグでした。
(C)創通・サンライズ

 そしてTHE ORIGIN IVの予告、ララァ可愛くてちょっとビックリ(笑)その後さらに新シリーズの予告とは。立ち上がって帰ろうとする人結構いましたよね。

 舞台挨拶でも安彦総監督が「最後にお楽しみがあるので席を立たないで」と言っていましたが、司会の方が「ネタバレになるんでちょっと」って止めてました。でもそのくらいは別にいいんじゃないかと(笑)

 他にもシャア役の池田秀一さんが「今回は原作にないキャラとしてリノがでますが・・・」みたいな発言をしたらまた司会者が止めようとしたんだけど公式サイトで発表済みの事柄はネタバレじゃなくない?。制作者がOKだと思って語ってるんだから過敏に制止するのもどうかと思いましたけどね。
 しかし池田秀一さん66歳?若いというか・・・確かに舞台挨拶では超ベテランって感じなんですが劇中ではホント声が若いよね・・・もう感動しちゃいましたよ。ずっとお元気で新シリーズでも頑張ってもらいたい!

 3作目として単独でも面白かったしシリーズ全体への布石としてもすごく重要な作品でした。映画館で見る価値のある作品ですね。劇場は2週間の限定公開ですが同時に配信も開始しているので各配信サービスですぐに見られます。

 次回シリーズ最終作のIVは2016年・秋公開!楽しみです。

原作・総監督安彦良和
監督今西隆志/脚本隅沢克之
アニメーション制作サンライズ
公式サイト http://www.gundam-the-origin.net/index.html
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公式配信情報:IとIIは6/25まで格安レンタル配信だそうです。

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劇場版 亜人 2部「衝突」 感想:迫力の佐藤と意外な追加エピソードの構成に満足

 劇場版 亜人2部 -衝突-を映画館で見てきました。やっぱり大スクリーンに映える作品ですね。特に2部のクライマックス『製薬会社襲撃シーン』は期待通りの大迫力!

 気になるTVシリーズ以降のストーリーですが、予想に反して新エピソードを劇中に挿入してくるという構成で驚かされました。細かなシーンやセリフの変更も(多分)あり総集編的な違和感はほとんど感じませんでしたね。
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 1部でも感じましたがこれ単体で楽しめるように構成された作品になっていました。TV版を視聴済み(原作コミックは未読)でしたが期待通りの出来栄えだと思います。

※以下ストーリー上の核心に迫るネタバレはないレビューですが未見の方はご注意ください。

劇場第2部「亜人 -衝突-」本予告
KING RECORDS (公式配信)

完成度の高かった劇場版1部


 本作は劇場版3部作の2作目であると同時に、TVシリーズと同時進行で製作されるという珍しい作品。1部ではTV版1期の1話から6話までをテレビ放映前に上映。2部は7話から13話+αという構成でテレビ放映後に上映となりました。

 劇場版1部の終了後にTVシリーズが開始して、TVではどの辺までストーリーを進めるのかな?と思ったら予想以上に話が進んだので驚いたんですよね。TV版は劇場版を詳しく描くという触れ込みでしたが、蓋を開けてみれば劇場版の方が過激な描写が多くて総集編というより劇場版にふさわしい内容でした。

すばらしいインパクトの1部に対して、TV放映後の2部の内容が注目される
予告編より画像引用
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 しかしTVシリーズのストーリーがかなり進行してしまっているので、劇場版2部の内容ってどうなるの?ってのが気がかりでした。あんまり端折り過ぎてもどうかと思うし、かといって100%TVの総集編じゃあね・・・ちょっと物足りないですよね。

繋ぎがうまく総集編臭さはなし


 そういう心配のあるせいか観客の出足も今一歩だったかな。人気作といってもTVで放映してますからね・・・初日はGW中とはいえ平日、大きな部屋にもかかわらずかなり空いてました。ちょっと心配になりますが観客としては楽に見られてラッキー。

※(追記)2日目の土曜はたくさんの観客だったそうです。

 冒頭に2〜3分程度の1部のおさらいシーンがありますが、これが意外と効果的でググッと亜人の世界観に引き込まれます。やっぱりこの作品は大スクリーンが似合うね・・・って再確認。見に来てよかったと感じる瞬間です。

 1部のラストだった病院からの逃亡シーンから始まりますが、TVシリーズを見た自分にとってはネタバレ状態。でもカットの仕方が上手で総集編的な違和感はあまり感じませんでしたね。繋ぎのシーンも多分新規カットになっていると思うのですが自然につながっていきます。

 以前、同じくポリゴン・ピクチュアズ制作の『劇場版 シドニアの騎士』と見たときは、戦闘シーンの連続で疲れてしまうという弊害がありました。でも本作はクライマックスのポイントが絞られているので1本の作品としてメリハリがあって見やすいですね。

 そういう意味では1部同様に単体の作品として楽しめる作りになっています。TVシリーズを見ていない人が劇場版から見ても十分に楽しめると思います。

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驚いた新エピソードの入れ方


 予想通りというか劇場版2部-衝突-は大部分がTVシリーズ1期の後半の内容だったのですが、ちゃんと新エピソードも追加されていました。時間にしたらはっきりしないんだけど多分20分前後かな?

 というのも、ラストにエピソードが追加されるという単純な構成ではなかったんですよね。開始後30分ほどでいきなり見覚えのないエピソードが!なんと新エピソードは劇中に分割されて随時挿入されていくんです。

上の図のように新エピソードが最後に追加されるのかと思ったら、まさか劇中に挿入されるとは思わずにびっくり。(図の位置は適当です)


 この新エピソードはTVシリーズの補完とかではなくて、1部に出てきた親友の海斗と新キャラとの完全な別エピソード。しかも今後にかかわる重要なエピソードでした。自分は原作コミックを未読なので全く知らないストーリーでしたね。

海斗と新キャラのエピソードが度々挿入される
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 しかし、この挿入の仕方だとTVシリーズ2期ではどんな感じで構成するのか・・・ちょっと読めなくなりましたね。3部作である以上、次の作品ではTV2期の12話前後をまとめるんでしょうからかなり大胆な構成になるはず。

 その布石として新エピソードの分割挿入という構成は、今後のTVシリーズの構成と大きな違いとなっていくんじゃないかな?と感じました。

 あとラストの新エピソードは中野 攻のおバカっぷりがさらに強調されていて思わず笑ってしまいました。

期待の製薬会社襲撃シーン


 今回TVでネタバレしているにもかかわらず劇場版を見に行ったのは、何と言ってもあの製薬会社襲撃シーンを大スクリーンで楽しむためです!

 劇場版1部の永井圭救出シーンも最高でしたけど、製薬会社襲撃シーンの佐藤のカッコ良さと言ったらないですよね〜。テレビでもあまりの格好良さに感動して目頭が熱くなったほどです(笑)

 あの佐藤の殺陣(たて)を思わせる銃の扱い、自動小銃の特殊部隊相手にショットガンみたいな(詳しいことわからないのですが)銃で次々と倒していく流れるような動きがホントに痺れます。大スクリーンではより細かな動きが分かって迫力ありました。

2部の一番の見所、佐藤の戦闘シーン
1部以上の素晴らしい動きとセリフに熱くなる
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 その直前の狙撃手の『行けぇ佐藤!』叫び声。あそこ最高にスカッとしますよね!あの辺りの動きやセリフもTV版と微妙に違っている気もするのですが・・・ちょっと定かではないです。

 あと爆破シーンの地響きのような猛烈な爆音。爆音上映会でもないのにかなり凄くてびっくりしました。これも劇場ならではですね。大音量はヘッドホンでも可能ですが地響きは自宅では再現できません。

下村君がカワイイ・・・


 ところで戸崎のガードをしている政府側亜人の下村 泉。TV版でも密かに思ってたけど劇場版だと一層かわいく見える不思議・・・のっぺり系の2D風3Dキャラで何気にここまでえ(とはちょっと違うかな?)させるのはすごいよなぁ。

下村泉の表情がブラッシュアップして見えるのは気のせいか・・・
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 TV版より表情が一層良くなっている気がするんだけど気のせいだろうか。それとも単に大スクリーンでわかりやすくなったのかは不明ですが、強さと弱さを併せ持ったような雰囲気が魅力的なキャラクター。

 戸崎に従順でありながらも亜人であることの悲哀を感じさせる表情や、時折見せる可愛い感じが良いですね。どんどん感情移入してしまって、なんか今後の展開で悲しい結末になったらショックを受けちゃいそうで怖いですよ。

TV版より綺麗になってる?


 全体的な印象ですが、キャラの動きや質感がテレビシリーズよりも綺麗になっている気がするんですよね。TVの時は動きが若干3Dモデル臭さが残っていたり、質感がべた塗り感のあるシーンが目に付いたのですが、劇場版ではそういう違和感はほとんどなくなっていた気がします。

 大スクリーンで拡大すると欠点がより目に付きますからね。『シドニアの騎士』ではキャラの3D臭さが大スクリーンで拡大されると少し気になりました。それが本作ではなかったですね。

 あとシドニアの時は劇中ビデオなどのエフェクト映像が、拡大することで少し安っぽく感じるという感想を持ちましたけど、本作では不思議と違和感を感じませんでした。この辺も結構工夫しているのかもしれませんね。

エフェクト画像をスクリーンに映しても違和感のない印象となった
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 それと水彩風の背景映像。これもTVシリーズではそれほど意識しなかったけど、劇場だととても綺麗で印象的にみえました。3Dキャラ水彩背景の組み合わせが自然に溶け込んんで面白い効果になっていたと思います。


最後に・・・TV版を見た人は見る価値があるか?


 このように本作は劇場版としてよくまとまっているし、映像もキレイで音響も劇場版ならではの迫力で見応えがあります。ストーリーも重要な新エピソードが挿入されて次につながる作品ですね。総集編ではなくてあくまで劇場版3部作にするという制作陣の心意気は伝わります。

 亜人自体を未見でTVシリーズとどちらを先に見るかと聞かれれば、劇場版の1・2部を先に見ても問題ない、というか劇場版を先に見る方を勧めたいくらいですね。そのくらいよくまとまって不足感はないです。

 それではTVシリーズを見た人が見に行くべきかと問われれば、それはお好きにどうぞって感じですね。やっぱりネタバレしちゃってると初見の時の衝撃ってのはないですからね。新エピソードもありますがTV2期でも(形はちがうにせよ)放映されるわけですし。

 できれば1部と2部の両方をテレビシリーズの前に上映して欲しかったかなぁ・・・とは思いました。でも自分のように『佐藤の襲撃シーンを大画面で見たい!』という人は是非見に行きましょう!あの迫力は劇場じゃないと体験できないですからね。

 今回、入場特典も何もないですが鑑賞して後悔は全くありませんでした。佐藤ファン、下村君ファンには特にオススメの作品です。3週間限定公開ですからお早めに。

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上映時間:107分
原作コミック:桜井画門
総監督:瀬下寛之/監督:安藤裕章
シリーズ構成:瀬古浩司/キャラクターデザイン:森山佑樹
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ

亜人 公式サイト http://www.ajin.net
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映画 僕だけがいない街 感想:アニメ版を見た人の方がビックリ仰天できる実写版

 TVアニメ版で完全にネタバレした状態で映画版を見に行ったのですが、はっきり言ってびっくりしました。というか、むしろアニメ版を見た人の方がびっくりできる作品じゃないでしょうか。僕街の実写映画版を劇場で鑑賞してきました!

TVアニメと同時期に公開された実写版の映画 『僕だけがいない街』
予告編より画像引用(当ブログの画像引用について
©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

 すでにアニメ版を見た人でも、もしテレビで放送されることがあれば是非Twitterなどで実況しながら見ることをお勧めしたい作品。衝撃のラストシーンはみんなで突っ込みたくなること請け合い。これを楽しむためにもぜひTVアニメ版から先に見ることをお勧めしたいですね。

映画『僕だけがいない街』予告編 Bokumachi Movie (公式配信)

※核心に迫るネタバレは避けたレビューですが未見の方はご注意ください。


アニメ版のファンから見た感想


 TVアニメ版は本当に素晴らしかったですよね。もちろん原作漫画の評価が素晴らしいので当然といえば当然なのですが、何といってもアニメ版では雛月加代が出色もの。独特の絵柄と悠木碧さんの演技に痺れました。

 正直リアルな子役を使った実写映画版ではこの魅力を出すのは不可能。この辺は割り切ってみるしかないですね。別物としてみれば子役2人の演技は非常にうまくて、うますぎて鼻につくギリギリのラインで止めてる感じと、子供の自然な表情をうまく生かしている所が立派。

子役の演技は評判通りの素晴らしいもの
アニメと比較しなければ十分楽しめるかも
©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

 アニメ版のあんまり可愛くない感じの雛月にくらべて、無愛想とはいえ元の美少女っぽさを隠しきれない鈴木梨央ちゃんだと、たしかにコレジャナイ感があるのですが、時折見せるナチュラルな笑顔がとても印象的な好演でした。

藤原竜也の存在感


 アニメ版では主人公の藤沼 悟(小学生時代)の声を演じる女優の土屋太鳳さんの演技が予想以上にハマっていて個人的にはかなりの高評価だったんですよね。アニメでは小学生時代のイメージが強く残る印象でしたが、実写映画版では藤原竜也の存在感がかなり強い作品になっている気がします。

存在感が強すぎるきらいはあるが安定感はさすが
©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

 藤原竜也が出ると良くも悪くも『彼の作品』って感じになりますが安定感がありますね。彼の色がついちゃうとはいえ大失敗もないので安心して見られます。

 子役の中川 翼くんの演技も相当立派だったのですが、印象は藤原竜也の方が強くなってしまいますね。あと小学生時代と大人時代のリンク感っていうのはアニメ版の方が演出的にも演技的にも強く感じたかな。

 心の声をうっかり口にしてしまうという演出も実写版ではほとんどなかったですしね。でも演技自体は違和感を感じず良かったです。

他のキャストも見所あり


 最初に見て違和感を感じたのは藤沼 悟のお母さん役の石田ゆり子さん。相変わらず若い顔立ちでびっくりするのですが、アニメ版を見たものからすると『ちょっとイメージと違いすぎ!』って思うんですよね。

 でも実は小学生時代に入るとこれがびっくり。石田ゆり子の若いお母さん役がハマってる!本当に若いお母さんにしか見えない所が凄いですね。この一点で石田ゆり子をキャスティングした意味が理解できました。

過去時代の石田ゆり子の若返り姿がスゴイ
©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

 あと注目は雛月のお母さん役の安藤玉恵さん。こういう役柄の定番中の定番って感じで出た瞬間に笑ってしまいました。最近はいい人の役も多いですけどね。ホント安定の演技でちょっとベタですけど当然ハマってました。

 本作で話題なのはバイト仲間の片桐愛梨を演じる有村架純さん。これまた雛月と同じでちょっと美形すぎるんだけど、健康的で楽天家なイメージでアニメ版との違和感は少なくて良かったです。何といってもさすがの可愛さで引っ張っていってくれますね。

※次項より若干のネタバレがありますので未見の方はご注意ください。


初見の人よりアニメ視聴者の方が驚く展開


 今回はアニメ版を鑑賞した状態で見に行きました(原作コミックは未読)すでにネタバレしていますので話の筋を楽しむというより演技を楽しむ気分で見に行ったんですよね。子役の演技も評判が良かったですしね。

 実際途中まではアニメ版をきれいにまとめた構成だったんですよね。あまり端折った感じもしなくて上手にまとめてありました。ただ、今思えば、これって完全にアニメ視聴者を引っ掛けにきてるのかもなぁ・・・って邪推したくなりますね(笑)

 それまでアニメ版を綺麗にトレースした展開だったのに、クライマックス間際に『あれ、なんかおかしいぞ・・・?』って違和感を感じるや否や、急ハンドルを切るかのように方向転換。

終盤近くまでアニメ版に沿った展開が続くが・・・
©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

 のんびり安心して構えていた観客を振り落とすようなジェットコースター展開に唖然ですよ。それからは暗闇を進むように、右かと思えば左に、左かと思えば右に曲がるような想定外の進行。そして衝撃のフィニッシュ・・・・。

 アニメ視聴者なら誰もが半笑いで『マジかよ・・・』とつぶやきたくなるラスト。それまでの子役の好演も忘れてしまう衝撃でした。

 ぜひ、地上波で放映する際にはアニメ視聴済みの友人やツイッターなどのSNSと一緒に突っ込みながら見たい作品ですね。はっきり言って初見の人よりアニメ視聴者の方が何倍もビックリできます。初見の人はアニメ版を先に見る方をお勧めしたいですね。


映画 『僕だけがいない街』公式サイト
原作コミック作者:三部けい
監督:平川雄一朗/脚本:後藤法子
TVアニメ版  僕だけがいない街 公式サイト

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