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映画『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』 感想:種田梨沙さんおかえりなさい!と思ったら泣いちゃったよ。

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~ 』を映画館で見てきました!日常系のスタイルを維持したまま、ちゃんと1時間の物語を展開しててビックリ。でもラストではちょっと泣いちゃいました(笑)

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~
予告/『公開直前ぴょんぴょんPV』より画像引用
当ブログの画像引用について
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??

 日常系に癒されるだけでなく、終わってみれば劇場版らしい満足感も得られる作品。映画館で見る事ができて本当に良かったです。(一応OVA扱いみたいですが)

【追記】2回目を見てきました!もう予想以上に最高ですね(笑)自分が『ごちうさ』が苦手だったとは思えないくらいです。見た後はエネルギーが充填される感じですね。(やっぱりラストでは涙でちゃましたが)本当に良い作品でした。

※後半に若干ネタバレのあるレビューですのでご注意ください。

予告からすごく良かった主題歌!


 予告の時から大注目だった主題歌『セカイがカフェになっちゃった!』これ良いですよね。最初に聴いた時に一遍で大好きな曲になりました。

 だからオープニングでさらっと流されたらショック!だよなぁ・・・と心配してたんですよね。OPが始まって違う曲だったので、その時点で『よっしゃぁ!』って感じでした(笑)もちろんOPもすごく良かったですけどね。

思わせぶりな編集が本当に楽しいPV&予告
主題歌の良さを楽しむにはこの『公開直前ぴょんぴょんPV』
劇場版予告は鑑賞後も一層楽しめる気がします。

 主題歌はエンディングでたっぷりフルコーラス!これは本当に嬉しかったです。自分好みの『本編に被せてくる演出』ではないものの絵付きのエンディングはやっぱり良いですよね。

ちょっと苦手だった『ごちうさ』の日常系


 1年前に公開された劇場版『きんモザ』の感想でも書いたのですが、実のところ『ご注文はうさぎですか?』は日常系アニメとしてはちょっと苦手な作品だったりします。

 きんモザと比べてもさらに抽象度の上がった(個人的にはさらにハイレベルな)日常系作品。時代も場所もよくわからない謎の舞台設定。日常度をどこまでも上げていった結果、舞台が非日常になってしまうという究極的な理想世界ですよね。
現代日本だと思うんだけど設定が和洋折衷でわからない。
でもそこは理想の日常系を実現するための舞台
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??

 そこで繰り広げられるドラマ性を排したストーリー。他の日常系に比べてもギャグ要素が薄めな事もあって面白さが理解できないでいたんですよね。だから2期もちゃんと見れていませんでした。

それでも気になる作品だった『ごちうさ』


 でも気になる作品だったのは間違いないんですよね。1期OP曲の『Daydream café』は本当に好きで今でもアニソン有数の名曲だと思います。

 それに絵もすごく好きでした。キャラの女性的な可愛らしさは他の日常系作品と比べても際立っている気がしますね。

キャラの魅力、美しさは他の作品と比べても独特
TV版は話についていけなくてもすごく魅かれる作品だった。
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??

 そんな状態で見たあの素晴らしい予告編!きんモザの映画が良かった事もあったけど、もう曲だけもで聴きたい!って気分で見に行きました。

 初日とはいえMOVIXさいたまの2番目の大部屋が満席になるのは壮観ですね。さすがすごい人気。予約が遅れてセンター席が取れませんでしたが、熱気とお祭り感が楽しかったです。

※次の章から若干ネタバレがあります。


日常系で長編を作るむずかしさ


 予告編ではいかにもドラマっぽい感じでしたね。なにか起こりそうな・・・まあ、どう考えても引っ掛けでしょ?って思いましたが(笑)

予告・PVの『いかにも』な編集はすごく面白い。
特にPVでこのシーンの入れ方はミステリーっぽくて秀逸な編集
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??

 ただ、昨年の劇場版『きんモザ』では多少日常度を下げて、万人向けに見やすい作品に仕上げていたんですよね。

 でも、あれはあれで、すごく良かったんですけどね。自分みたいに日常すぎるのは苦手って人にもなじみやすい作品になってました。

 そもそも日常系で長編って作るの難しそうですよね。四コマ的な構成だとさすがに厳しそうなわけで。

 だから『ごちうさ』はどういう構成にするのかな?って。まさか予告通りのシリアス展開はないだろうとは思いましたが(笑)

日常系を維持したままでの展開に驚き


 そしたら、1時間『ひとつのストーリー』にまとめながらも、ちゃんと日常系に収まってるんですよね。『きんモザ』よりさらに日常度が濃い印象でした。

 葛藤やドラマッチックな展開を極力排しながらも、ちゃんと1時間のストーリーとして展開させているのに驚きました。

時折見せるドラマチックなシーンも
違和感なく日常系の文脈に織り込んでいる
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??

 それでも平板にならず、『~Dear My Sister~』のサブタイトルの通り、チノを軸にココアとリゼの思いがちゃんと描かれている。コアな日常系ファンからすれば違うかもしれないけど、自分には『日常系の長編作品』として成立させたすごい脚本だったなぁと感動しました。

 でも『感動』といえば、もう、これを言わないわけにはいきません!

※次の章に超絶ネタバレがあります。未見の方は 最終章へジャンプ


種田梨沙さんおかえりなさい!


 何と言っても、あの、エンディング前のラストシーンですよ!

 日常系なんだから本来は『泣く』とかはないのに・・・あのセリフ。チノちゃんの『ちゃんと言えてなかった』からの『おかえりなさい』!!!

チノの最後のセリフにどんな意味が込められたのか。
真相はわからないけど自分は猛烈に感動しました。
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??

 もうあれは、どうしたって種田梨沙さんの事を思い出しちゃいましたよね。もちろんリゼに言ってるわけじゃないんだけど、でもね、やっぱりね。

 え?チノちゃん何言うのかな?って思ったら『おかえりなさい』だもんね。しかも、そこですぐにエンディングに転じた演出が最高でした。

 これイントロがサビのメロディーなんですよね(笑)これ最高!もうここで感極まっちゃって・・・『種田梨沙さんおかえりなさい!』って思ったら涙出ちゃいましたよ。

 ここまでずっと日常系が維持されてたのに『この一瞬だけ』すごい衝撃。劇場版らしい最高のエンディングでした。

『ごちうさ』が楽しめる嬉しさ。


 なんかようやく『ご注文はうさぎですか?』がちゃんと楽しめた気がします(笑)

 元々の『ごちうさファン』の人からすれば『それ違うから!』って言われそうだけどね(笑)でも劇場版ってすごく良いきっかけになりますね。(一応OVA扱いみたいですけど)

 個人的な話ですが、『まどか☆マギカ』から深夜アニメ見はじめて6年。当時は日常系作品の良さがわからなかったんですよね。特に(自分の中では)一番ハードル高かった『ごちうさ』を楽しめるようになったのは感慨深かったりします。

 劇場版として公開してくれて感謝したいですし、なんといっても種田梨沙さんの末長い活躍を祈りたいですね!(個人的に種田さんは『境界の彼方』でファンになりました)

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~  公式サイト
http://www.gochiusa.com/ova/

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アマチュア弦楽合奏団 加須アンサンブル・リーベ 第22回コンサートの感想

 いきなりローカルな話題で恐縮ですが、アマチュア弦楽合奏団『加須アンサンブル・リーベ』の演奏会に行ってきました。埼玉北東部の加須市を拠点とする24名の弦楽器とピアノの楽団だそうです。

当日のパンフレットより
引用 (C)加須アンサンブル・リーベ

 吹奏楽団は珍しくありませんが、弦楽器が中心のアマチュア楽団は珍しいですね。ちいさなアンサンブルの発表会かと思ったらマンドリンの客演や、バロックの協奏曲もある本格的なコンサートでした。すごく良かったです。


コンマスの弾き振りによる指揮者なしの演奏


 この楽団はなんと指揮者を置かずにコンサートマスターが『弾き振り』をするとの事!(※コンマス:普通は第一バイオリンのパートリーダー)

 弾き振りなんて『のだめカンタービレ』の千秋先輩がやってたのを知ってるくらいで(笑)実際に見るのは初めてでした。数名のアンサンブルならともかく20名以上の規模の合奏ですから不思議な感じです。


24名と中規模なアマチュア楽団
この規模で『弾き振り』の演奏をする
公式ホームページより画像引用
 (C)加須アンサンブル・リーベ

 コンマスは千秋先輩には似てないけどシュッとした格好良い雰囲気の方。『弾き振り』といっても最初の合図以外は目立った動きはないんですね。

 自分はいちおう吹奏楽部の経験がありますが、指揮者がいなくても一応演奏はできるものの、緊張するとテンポが速くなりがちなんですよね。

アマチュア楽団ならではの工夫した構成


 大丈夫かな?と、正直ヒヤヒヤしながら見ていましたが、うまいなぁと思ったのがオープニング曲として『情熱大陸』を入れている所。

 この曲は楽団のテーマ曲との事ですが、慣れた曲を最初に演奏する事で楽団の準備運動になってる感じでした。

オープニング曲に楽団テーマ曲
序盤は映画音楽などで調子を上げていく構成
(C)加須アンサンブル・リーベ/解説(Vc)K.N

 そのあと映画音楽を前半に入れつつ、後半に難しい曲を持ってくる構成で楽団全体の調子を上げていく感じでしたね。アマチュア楽団らしい工夫なのかもしれません。

 休憩なしの95分で11曲+3曲を一気に演奏するのも調子を折らないという点で良いのかもしれませんね。

弦楽ならではの楽しさを出した演奏


OP曲:情熱大陸
1:タンゴ『プレパレンス』
2:『美女と野獣』
3:『パイレーツ・オブ・カリビアン』
4:『新世紀エヴァンゲリオン』

 前半の映画音楽は上品な弦の演奏でとても良かったですね。映画音楽というと吹奏楽でも馴染みがあるけど、弦楽でのアレンジも十分迫力ありました。

 自分は部活でコントラバスの経験があるものの、吹奏楽ではチューバに音をかき消された悲しい思い出(笑)弦楽だと2本のコントラバスの存在感がしっかりあって感動です。

 今回リクエストに応えて入れたというアニメ楽曲。『響け!ユーフォニアム』からの選曲だと嬉しかったですが、さすがにそれはなくて『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマでした。懐かしいですね。40代向けですね(笑)

 まあ、この曲については管や打楽器も欲しくなる感じでしたかね。弦だけだとちょっと上品すぎたかも。でも迫力出そうと頑張っている感じが伝わってきました。

オリジナル編曲や加古隆の曲が良かった


5:歌劇『タイス』間奏曲
6:『宇宙戦艦ヤマト』(ミステリー)
7:『黄昏のワルツ』

 6曲目は『宇宙戦艦ヤマト』でしたが、途中を『ビオラ4重奏』に変えるというオリジナル編曲が面白かったですね。ビオラによるメロディーが新鮮だったし、ビオラって思ったより低い音域なんだと実感出来ました。

 7曲目の加古隆の『黄昏のワルツ』はすごく良かったです。ピアノと弦楽という構成にすごく合っている曲だったし一般向けにもわかりやすいですよね。元々加古隆の作品が好きなんですが生演奏で聴けて本当に良かったです。

興味深いマンドリン客演


8:『レクイエム』
9:『太陽がいっぱい』
10:『2つのマンドリンのための協奏曲』第1楽章
11:『2つのヴァイオリンのための協奏曲』第1楽章

 後半はモーツァルトを挟んでマンドリンを客演に迎えての演奏。マンドリンはギターの先祖みたいな古い楽器ですが、現在もマンドリン楽団とかあるので音は聞いた事はありました。

 でも今回マンドリン2本での演奏という事で非常に面白かったですね。9曲目の『太陽がいっぱい』ではマンドリン2本によるトレモロ奏法。10曲目のヴィバルディでは通常の奏法と違いが興味深かったですね

終盤にバロックの協奏曲
司会はチェロの奏者がMCとなって解説していた。
(C)加須アンサンブル・リーベ/解説(Vc)K.N

 バロック時代では通常奏法が多かったそうですが、チェンバロによく似た音なんですね。チェンバロと違って音の強弱が明確にできるのですが、音自体はやっぱり小さいので伴奏とのバランスが難しそうな感じ。

 それと比べると現代のバイオリンの音量のすごさがよくわかりますね。それにしてもマンドリン協奏曲なんて滅多に聴ける機会がないので本当に良かったです。

バロック音楽を聞ける貴重な場


 プログラムの最後はJ.Sバッハの『2つのヴァイオリンのための協奏曲より第一楽章』です。ソロはコンマスと2ndバイオリンの方による演奏でした。コンマスの安定感はすごいですが、2ndの方も難しい演奏にチャレンジなさってて感動しました。

 この曲もなかなか生演奏で聴ける機会はないですから良かったです。そもそもバロック音楽を近場で聴けるのは本当に貴重ですね。都心まで行けば度々やってますが関東とはいえ結構負担大きいですからね。

 吹奏楽も良いですけど、弦楽器の音は独特の味わいがありますからやっぱり良いですよね。でも管楽器と違って弦の音ってホールの後ろの方だと正直言って『ショボイ』んですよね。プロの楽団でもその点は同じです。

 大ホールの場合は前寄りの席でないとフラストレーションが溜まります。でも高額なチケットはそうそう買えないわけで。

S席相当の良席で聴ける楽しさ!


 こういうアマチュア楽団の無料コンサートでは、観客が慣れていないせいか遠慮しているのか、中央の席から埋まっていくんですよね。S席相当の前方席は最後に埋まるという(笑)もちろん喜んで前方席で観賞しました。

 当然ながら『プロ楽団と同様のレベル』で評価してはいけませんが、弦楽の音を間近で楽しめただけでも本当にありがたい事ですよね。

 良いオーディオ機器で聴く演奏も良いですが、弦楽器が目の前で鳴っている力強さというのはオーディオで聴く楽しさとは、また違った良さがあります。

 音程が完璧で失敗もないプロの演奏はもちろん素晴らしいですが、気軽に聴けるアマチュア楽団の演奏も十分価値のあるものだと思います。

聴きに行きたいアマチュア楽団


 それにしてもアマチュア楽団って本当にすごいですよね。部活やプロのように強制力がある団体ならともかく、個々の演奏レベルも生活状態もバラバラな団員をまとめて一定レベルの演奏をする事の大変さ。想像するだけで苦労が偲ばれます

 アンコール最後の『エーデルワイス』の合唱は楽団員に向けた感謝の気持ちを込めて歌いました。加須市民ではないので知らなかったのですが、こんな楽団があるならまた次回も聴きに行きたいですね

弦楽合奏団 加須アンサンブル・リーベ 公式サイト
https://ensemble-liebe.jimdo.com

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