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映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』感想:たくさんの親子に見てもらいたい良作!

 映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』を見てきました。
まさに、『良質なアニメーション作品』って感じで気持ち良く見られる作品でした。子供にも安心して見せられる上に大人も楽しめる作品ですね。
※重大なネタバレのないレビューになってると思います。

映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』第二弾予告!より引用
(C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPAN
(当ブログの画像引用について)

 でもちゃんとTRIGGERの作品って感じの特徴があって、誤解を恐れずに言えば『もしも魔女の宅急便をTRIGGERで作ったら・・・』という作品。(でもちょっとオマージュ入ってるんじゃないかな?)

 キルラキルから毒を抜いたような・・・といえばわかりやすいかな。複雑な展開や伏線などはなく分かりやすい展開になっているので、小学校低学年でも十分楽しめると思います。

親子に勧められる作品ながらトリガーっぽさ満載
第二弾予告より(C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 カリカリの最新アニメ・・・というより昭和のアニメっぽい雰囲気を残した、時代を超えて親しむことのできる作品を目指している感じですね。

 アニメファン視点では、キャラの動きが素晴らしく『通好みの作品』という感じですが、本当はもっと幅広い人たちに見て欲しい作品だなと思いました。

絶対みんな大好きになるキャラ、ロッテちゃん!


 一番心に残ったのは、主役じゃないんだけど眼鏡っ娘のロッテちゃん!きっと誰でも好きになると思います。主人公のアッコに振り回されていつも苦労ばかり、でもアッコの夢を叶えてあげようと頑張る健気な子。

苦労ばかりかけられるロッテちゃんには同情を禁じえない
最高に愛すべきキャラクター
第二弾予告より (C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 ロッテちゃんはすごく地味なキャラですが、最後まで重要な役割を与えられていて、とても気持ちよく見終えることができます。

主人公のアッコは周りと対立してばかり・・・
第二弾予告より (C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 対して主人公のアッコ。ホントよく動いて元気でかわいい・・・けど、それを上回るほどのウザさ(笑)自分勝手で我が強くて妥協を知らない女の子・・・。

 ヨーロッパに魔法留学した日本人少女という設定ですが、ヨーロッパのキャラクターを差し置いて日本人が一番自己主張が強いというのも面白いですね。

ハッピータイム計画をぶち上げて周りを巻き込むアッコ
自分勝手だけど周りの仲間に恵まれてる・・・
第二弾予告より (C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 元気なのはいいのですが、とにかく突っ走るだけの彼女を見ていると、送り出した日本の親御さんも心配してるだろうな・・・なんて思ってしまいます(笑)

独特の成り立ちの作品


 本作は文化庁委託事業の若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ2013』で作られた短編アニメーション『リトル ウィッチ アカデミア』の続編という位置付けです。

 ただ、この劇場版では本編前に短編の『リトル ウィッチ アカデミア』(25分)を流す2本立てになっていますので心配いりません。仮に短編を見てなくてもそれほど問題ない気もしますね。本編は1時間くらいだと思います。

短編時代から続く3人の仲間
『3人の問題児』って言ってもアッコだけのような気も(笑)
第二弾予告より (C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 監督・原案・キャラクターデザイン等は吉成 曜氏。若手アニメーター育成と言っても、相当な実力派みたいですね。在籍しているTRIGGERの制作ということで絵柄もキルラキルを連想させるところがいくつもあります。

TRIGGER制作っぽいシーンが所々にあります
第二弾予告より(C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 劇場版はクラウドファウンディングにより資金調達がされたとのことで、EDでは世界中の出資者の名前がダ〜ッと流れました。ただ個人的にはエンディングにも、ちょっと絵を入れて作り込んで欲しかったなぁと思いました。楽曲はすごくよかったんだけど黒バックのシンプルなEDだったんですよね。

2週間限定!上映館少ない・・・もったいない!


 商業的にはある意味地味ですし、円盤販売が主でしょうから仕方ありませんが上映館が少ない!埼玉は1カ所のみ。しかもららぽーと富士見という、かなり行きにくいところ。しかも2週間限定公開。

 どうしようかなぁ・・・とかなり迷いましたが、自営業の裏技『そっち方面に予定を入れる』を駆使して平日昼間に行ってきました。(なんと最終回が昼間の1時台!夜はやってないのです)

 当然のことながらガラガラで、アニメ通っぽい人ばかりで、子供はいませんでしたね。

映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』第二弾予告!
(C)2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

 深夜アニメとはかなり趣が違いますが、アニメ通の人が楽しむだけではもったいない!子供も楽しめるとはいえ、クレヨンしんちゃんやポケモンとは違う、またジブリ作品とも違う、本当に・・・なんというか『日本のアニメーション』って感じの良作。

 作品を見ながら、このスクリーンに親子連れが一杯いたら良いのになぁ・・・と思いました。もっと子供たちにも見てもらいたい作品ですね。

 ところでTRIGGERのロゴって劇場で見ると本当にカッコイイですね!ゾクゾクしました。



<追記>あと、アーシュラ先生/シャイニィシャリオ役の声優さんは、タッチの浅倉南役をやっていた日高のり子さんなんですよね。40代的にはかなりグッとしてしまうのですが。

映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』公式サイト
監督・原案・キャラクターデザイン・作画監督 :吉成曜
脚本:大塚雅彦(第1章)/島田満(第2章)
美術監督:金子雄司/色彩設計:垣田由紀子
アニメーション制作:TRIGGER

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アニメ おそ松さん 1話感想:常軌を逸した掴みは赤塚不二夫へのリスペクトで溢れていた

 久しぶりに涙出るほど笑いました、もうホントに下らないの一言。でも同時に、赤塚不二夫へのリスペクトに溢れていて笑いながら感動してしまいました。

 深夜アニメは1話のつかみが大切とはいえ、ここまでメチャクチャにぶっ込んできた作品ってあったでしょうか?まさか、こういう展開させるとは想像していませんでした。ギャグ漫画の王様『赤塚不二夫』生誕80年の名に恥じない、リミッターの外れた過激な1話になっていましたね。

予告編はこんな感じだったのに・・・
TVアニメ「おそ松さん」第2弾PV aves pictures 公式配信
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

予告編すらブッチ切る予想外の掴み


 ちなみに私の世代、40代前半というのは、元作品の『おそ松くん』はリアルタイムはもちろん、再放送でも見ていない世代です。それだけ古い作品ですからね、誰に向けて、どういう構成にするのか?けっこう謎でしたよね。

 昔のアニメ作品のその後の話・・・なんていうと、まあだいたい想像できますよね。最近だと『ど根性ガエル』のリバイバルドラマありましたね。子供の頃は無邪気でよかったけど、大人になったら現実が大変で・・・なんて話。まあ、そんな感じかなと・・・。

大人になったおそ松くん・・・くらいのイメージしかなかった
TVアニメ「おそ松さん」第2弾PVより画像引用©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 予告編を見ると、さすがにお涙頂戴ではなさそうですが・・・ちょっと地味かなぁという感想。でもまあ、面白そうなので録画して気楽な気分で見ました。

 しかし・・・まさかね。1話で本編とあれほど無関係というか、無軌道に展開させるとは!度肝を抜かれました。まあパロディと言ってしまえばそれまでなのですが、素直に爆笑。『てーきゅう』や『銀魂』※ が笑える人なら絶対ツボにはまるでしょうね。40代で最近のアニメも知っている人ならなおさらです。
※監督は銀魂’の藤田陽一氏(やっぱりな・・・)

常軌を逸した無軌道パロディ


よくできた冒頭のオリジナル白黒場面
ここだけでも掴みとしては十分楽しめた
おそ松さん 第1話(ニコニコ動画)より画像引用©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 正直冒頭の白黒アニメの段階で、掴みとしては十分に面白かったんですよね。財津一郎の『キビシ〜ッ!』のギャグも、リアルタイム世代じゃありませんが、3周くらいまわって逆に面白い。それで、その後は予告編通りの展開になるかと思いきや・・・。

白黒画面から一変、歌舞伎のように鮮やかな場面転換に感動
思いつく限りぶっ込んで来る過激なパロディの連続
おそ松さん 第1話(ニコニコ動画)より画像引用
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 まさかねぇ〜そう来たか!あまりに鮮やかでここで感動してしまいましたよ。しかも、出オチで終わらないパロディに次ぐパロディ・・・さらに『1周して面白い』的なギャグも遠慮なく連打。3分アニメの『てーきゅう』が20分続くと言ったら分かるでしょうか?息できなくなるっつうの。所々に入れてくる昔のギャグもホントいい味出してます。

 かなりハイコンテクストなので、昔のギャグも聞いたことある一方、最近のアニメも一通り知ってるという人が最高に楽しめるのは間違いありません。その辺はかなり遠慮なくやってるので万人に楽しいかどうかは分からないんですけどね。そういう意味でも配慮なしで好き勝手にやってる感じです。

 少なくとも自分には猛烈に楽しめました。そういう遠慮のない前のめりな感じこそが、赤塚不二夫に対する最高の賛辞になっていると思うんですよね。ギャグっていうのは時代性から逃れられないですから、むかし流行ったギャグ作品は、今見ても同じ面白さは感じないわけです。

赤塚不二夫へのリスペクトを感じる無茶苦茶ぶり
おそ松さん 第1話(ニコニコ動画)より画像引用
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 今回の1話も、はっきり言えば今しか笑えないかもしれない。でも今笑えるならそれでいいという徹底した姿勢に感動しました。

たった30秒の本編


昭和アニソン風の楽曲とポップで良く動くOPはかなりの良作
おそ松さん 第1話(ニコニコ動画)より画像引用
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
今回もう一つ驚いたのは、OP/EDのあつかい。上記のパロディ1話が終わってオープニングになりました。最近の作品には良くありますよね、1話のみOPをEDに使うという変則的な構成。

エピローグ的なやつかと思ったら・・・構成まで無茶苦茶。
おそ松さん 第1話(ニコニコ動画)より画像引用
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 OPが終わって予告的なやつかな?と思ったら・・・まさかの本編扱い!たった30秒でエンディングが始まりました。ほとんど連続でOPとEDを流すって・・・エンディングもやるんかい!って関東人のくせに思わず突っ込んでしまいましたよ。

構成までボケを入れるのは斬新ではないだろうか
カッコイイ楽曲に実写おでんを使った非常にイケてるED。
おそ松さん 第1話(ニコニコ動画)より画像引用©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 最後に『時間が余ったので・・・』って時間調整を入れましたが、あれネタじゃなくて意外とマジかもしれないな・・・と思いました。

EDテーマソング(amazon 試聴あり)
SIX SAME FACES~今夜は最高!!!!!!~おそ松ver.(TVsize)

リバイバル・リメーク作品が勢揃いの今季


 今季(2015秋)は『進撃!巨人中学校』・『DD北斗の拳イチゴ味+』・『ヤングブラックジャック』・『ルパン三世』新シリーズと、驚くほどリバイバル作品が揃っています。

 比べてみると楽しいですね。原作コミックが人気の『進撃!巨人中学校』は、さすが1話のつかみは素晴らしかったです。また『ルパン三世』は評判通り10年来の不満を一気に吹き飛ばす快作になっています。

 そんな中で、始まる前から地味さを払しょくできなかった『おそ松さん』まさかの1話の超展開は、つかみという意味では間違いなくナンバーワンでした!


【ニコニコ動画】おそ松さん 第1話(公式配信)

追記:1話がお蔵入りとなりました!(【重要なお知らせ】公式サイト)
『このアニメ終わっちゃうよ!』って壮大なフリだったのね!構成ボケに飽き足らず、1話丸ごと差し替えボケとは・・・名実ともに斬新すぎるギャグでした。
配信も11/11で終了とのことで残念!本当にレジェンドになっちゃったよ・・・笑っていいのか?どこまでネタかわからん・・・。

おそ松さん 公式サイト
原作 赤塚不二夫
監督 藤田陽一/シリーズ構成 松原秀
アニメーション制作 studioぴえろ

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映画 心が叫びたがってるんだ。 感想 :あの花にイマイチ感動できなかった人に勧めたい恋愛の名作

 あ〜見逃さなくて本当によかったですよ!
 映画「心が叫びたがってるんだ。」 (ここさけ)を劇場で見てきました。

 思い切って見に行って本当に良かったです。もう大絶賛ですよ!失礼ながら、こんなに素敵な作品だったとは思いませんでした。

 というのも、世間で大評判だった名作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』にはイマイチ入りきれなかった自分としては、『あの花』スタッフが集結!』という宣伝は逆にちょっと引いてしまっていたからです。
(後半はネタバレのレビューとなりますのでご注意ください)

9.19公開映画『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より画像引用
(当ブログの画像引用について)
© KOKOSAKE PROJECT
YouTube aniplex 公式配信はこちら

あの花にハマれなかった人こそ見るべき作品


 『あの花』はいい作品だと思いますが、世間で言うほどハマれなかった(40のおっさんだから当然と言えば当然ですが)、そんな自分のような人には、『心が叫びたがってるんだ。』はとてもお勧めしたいです。

 しかし、いくつかのレビューを読むと・・・
誰にも感情移入できませんでしたし、作品としても好意的に捉えれば王道の青春群像劇でしたが『あの花』のような意外性はありませんでした。(ゆさアニ さん レビュー記事より) 
あの花みたいに大号泣する話ではなく、青春&ちょっぴり感動です!(YouTube ウォッチさん感想)

 ハァ〜?オイオイ、ウソだろ?こっちは大号泣だったんですけど!『あの花』ではジンワリ感動しただけだったけど、『ここさけ』は最高に良かったんですけど!

・・・なんて悪態をつきたくなるほどスゴイ感動してしまいました(笑)いや、実のところ、ゆさアニさんを始めとするネガティブ系の感想を読んで、『あ、これは、俺にとっては面白い作品かもしれない!』って気付けたんですよね。そういう意味でも本当に感謝しています。

4人を軸にした青春群像劇でありラブストーリー
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 つまり『あの花』にそれほどハマれなかった人こそ見に行ったほうがいい!食わず嫌いで見逃すなんで絶対に損です。予告編が地味だからって気にしないでください。説教くさい成長物語なんかじゃありません。思いっきり素敵な恋愛物語です。

痛い・・・けど素敵なラブストーリー


 これは、ぜひ映画館で観るべきです。本作は映像や音楽は美しいもののそれがメインではありません。個人のホームシアターシステムでも十分楽しめるかもしれません。でもなぜ映画館なのか?それはとても、いろんな意味で『痛い』からです。 

恋する成瀬、メチャクチャわかりやすいけど、すごく良い。
映画『心が叫びたがってるんだ。』公開記念特番より
© KOKOSAKE PROJECT

 自宅で一人で見ていたら、あまりの痛さに逃げ出していたと思います。でも映画館なら逃げ出すことができません、スキップも1.3倍速にすることもできません。悶絶しながら身をよじって見ていました。でも、だから良い。

 痛さが無ければ、青春も恋愛も薄っぺらい話になってしまいますよね。

良い意味で一般向けの作品


 ゆさアニさんのレビューでは、本作を『一般向け』のアニメと評していました。そこには若干ネガティブな印象を帯びているように感じました。例えばテーマソングが乃木坂46だったりする所ですね。そこは分からなくもないですが、EDを本編にかぶせないことで違和感は最小限に抑えられていたと思います。

 しかし、『生々しい』というセリフ廻しは、私はことごとくポジティブに感じました。全く違和感なく没入できたんですよね。キャラクターデザインもデフォルメを抑えめにして、萌え要素を保ちつつも、オタクアレルギーを抑える事に成功していると思います。

成瀬のかわいさは特筆に価するが、一般人にも受け入れやすいデザインになっている
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 個人的には本作が一般向けかといえば、深夜アニメの予備知識や文脈を要求されないローコンテクストという意味でなら一般向けだと思います。でも分かりやすくするために物語が浅いかというと全くそんなことはないですね。

 物語の筋がシンプルであっても、心理描写や話の深みが浅いとは感じませんでした。むしろそのあたりの描写を分厚く描くことに成功していると感じました。(それは君が一般人だからさ・・・と言われそうですが、ホントか?(笑)私は映画ラブライブを絶賛した人間なのだが・・・)


テキストを介して会話する成瀬と拓実
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 でも、だったら実写ドラマでいいのでは?と言われれば、アニメじゃなければ表現できない作品だと断言したいです。

 劇中では、ミュージカルについて『言いにくい言葉も歌にすると言える』という意味のセリフがありますが、同じようにアニメでこそ表現できる手法で実現した作品だと思います。

 この作品は実写にすると痛くなりすぎてバランスを欠いてしまうんです。特に成瀬順はアニメで声優さんが演じる以外にこれを表現することは不可能だと思います。無理にやっても違う作品になってしまう。だから本作はアニメでなければ成立しない作品だと思うんですよね。
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素晴らしい出来の恋愛パート


 予告編ではわかりにくいですが、とにかく恋愛パートが秀逸の出来なんです!独立しているわけではなく物語に密接につながっているわけですが、なんかもう高校生のいい感じが出てます。

菜月と拓実の会話シーン
恋愛の絡み方がすごく良くてストーリーの芯になっている
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 青春群像劇なんですから恋愛が出てきて当然なんですが、本当よくできてるなと思うので、予告編でそれがイマイチ主張されていないのは残念。予告編だとかわいそうな女の子の成長物語かなぁ?と勘違いしてたのですが、文科省推薦みたいな説教臭さは全くありませんね。冒頭からラブホの風景が出てくるくらいですからね(笑)

(次章よりネタバレありますのでご注意ください)

そして一番こころ動かされたセリフ

冒頭のラブホシーンがクライマックスに繋がる
皮肉にも子供の頃の夢だった王子様との逢瀬を果たす
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 名シーンはたくさんありますが、一番心に残ったのはやっぱりクライマックス。ラブホのシーンですね。成瀬が拓実に向かって、これまでの彼女からは想像もつかない罵詈雑言を浴びせた末、最後に告白をします・・・。

 彼は、その場を取り繕う事もなく、ごまかさずに「好きな人がいる」と伝え・・・そして成瀬が最後に一言、ちょっと笑顔で・・・。

 『うん、知ってたよ。』

 このセリフの力がすごすぎて・・・涙が止まらなくて・・・しばらくスクリーンをまともに見ることができませんでした。もちろん立ち聞きしていたから知っていた、ということなんですが、このセリフに込められた想いは単にそれだけじゃないよね。

 知ってた・・・けど『言ったよ』という事・・・。

 言葉の持つ恐ろしさから声を出せなくなった彼女の心、そこから解放されると同時に、誰のせいにもできなくなった彼女。どんな傷つける言葉でも、すべて受け止めてくれるという拓実に、何もかもぶちまけて、そして最後に残った一番言いたかった言葉。

孤独だが波風のない世界から引き出してくれた拓実たち
でも自分も相手も傷つくことは避けられない
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 拓実のおかげでここまで来て、今の自分がいて、そして、自分のことを大切に思っていてくれていると思っていて・・・でもそれが、激しい落胆と怒りと喪失感に変わり、混乱した自分を、それでも最後まで支えてくれようとする拓実。

 その二人の関係に、自らケリをつけるための覚悟の告白。拓実の優しさと、誠実さと、そして・・・どうしようもない現実。そのすべてを含んだ『知ってたよ』

 その悲しみと切なさが凝縮されたセリフに、一気に感情を揺り動かされてしまいました。こんな切ない告白シーン・・・これを見るだけでもこの映画の価値を感じたし、ここで感動するためには、観客も逃げずにしっかり見ていないとダメなわけです。
※ご指摘によりセリフの一部を訂正しました(感謝です)

どうしようもない現実を前に告白する
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 しかしあの罵詈雑言によって、キャラクターの厚みが全然変わりましたね。かわいくて可愛そうな女の子という薄っぺらいキャラクターではなく、自分勝手に怒りもするし欲望もあれば妬み嫉みもある・・・未熟かもしれないけど、普通の人間らしい、分厚い感情を持ったキャラクターが表現されたと思うんです。
 

ラストの賛否両論


 野球部の大樹が告白するラストシーン。その唐突さには賛否両論あるようですが、個人的には素敵なハッピーエンドだと思います。でも、それは単に成瀬が救われるから、という意味ではありません。

野球部エースだった大樹
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 成瀬と大樹がうまくいくかどうかなんてわかりません。それどころか、菜月と拓実を見て嫉妬してうまくいかなくなりそうです。じゃあどうしてハッピーエンドだと思うのか。

 将来のことなんてわからないけど、ああいう経験すべてが、将来の彼女にとって最高の宝物になるんだろうなと確信するからです。痛みも喜びもすべて通過点。それが青春ですもんね。だからあの結末はすごくポジティブに感じました。

 ハッピーエンドの後も人生はずっと続く。だからその後の結末は重要じゃなくて、ああいう経験をしていること自体がハッピーエンドだと思うわけです。

痛みも喜びもすべて通過点
『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像より
© KOKOSAKE PROJECT

 まあ、自分が高校生だったらそんな悠長なこと言ってられないでしょうけどね。どうだろう、かなりモヤったかも。そういう意味でも、あの花では世代的に入れなかったアラフォー世代にも楽しめる作品じゃないかな、と思いました。

 もう、最高でしたよ!あー本当に見逃さなくてよかった!ちなみに一緒に見た奥さんは一般人ですけど、楽しめてたみたいです。でも、俺の方がもっと楽しんでたかも(笑)

追記:2度目の感想を書きました、よかったら読んでください。まさか、2度目の方がもっと感動してしまうとは・・・。
(2度目の感想)「心が叫びたがってるんだ。」ここさけ 2度目の感想 :どうしても絶賛してしまうラブストーリー - アニメとスピーカーと‥‥
追記2:3度目の感想を書きました。しつこくてスミマセンが、よかったら読んでください。
(3度目の感想)心が叫びたがってるんだ。3度目の感想 ここさけ:歌詞とセリフの繋がりに驚き、星空に感動! - アニメとスピーカーと‥ 

(参考)ゆさアニ:『心が叫びたがってるんだ(ここさけ)』感想・ネタバレ あの花ほどのファンタジー性は無く、良くも悪くも王道の青春群像劇。(ネガティブ系)
(参考)きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜:心が叫びたがってるんだ。 感想(中間系)
(参考)徒然もの書きぱん:アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』の感想と考察 ~想いは言葉にしなくても重い~(肯定系)
(参考)りっころぐ:【映画】心が叫びたがってるんだ。(ここさけ) 初日観てきた【感想】(女性視点:肯定系)
(参考)26歳無職くん:映画『心が叫びたがってるんだ。』がなかなかの良作でした。『あの花』より好きです(肯定系:玉子と王子の考察が詳しい)

映画『心が叫びたがってるんだ。』公式サイト
オリジナルアニメ作品/119分
監督:長井龍雪/脚本:岡田麿里/制作:A-1 Pictures

他の『アニメ』の記事を読む
『スピーカー』『オーディオ・ビデオ』『備忘録・Mac・その他』『生活』
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乱歩奇譚 Game of Laplace OP/EDの感想、そして男の娘とamazarashiと白石慶子さんについて

 乱歩奇譚 Game of Laplace。かなり遅れて見始めましたが、いやぁ、いいですね。深夜アニメらしくかなりグロテスクな表現もありますが、江戸川乱歩の作品をモチーフにしているんですから、こうでなくっちゃいけませんね。オープニングを中心にしたレビューと男の娘についての考察です。

『乱歩奇譚 Game of Laplace』ロングPV
© 乱歩奇譚倶楽部/ノイタミナ公式配信

男の娘という発明、その一つの到達点


 しかし、驚いたのは準主役級のヒロイン?が男の娘(おとこのこ)の設定だった事。原作では明智探偵の一番弟子である小林少年が『男の娘』とはね〜。でも『男の娘』っていうキャラも随分定着してきたんですかね?いままではキワモノキャラに使われるイメージでしたけど、ここまで堂々と使われるとビックリします。

 しかも今回は数ある『男の娘』キャラのなかでも抜群のかわいらしさ!(※個人の感想です)ジェンダー的な強調も少なく自然で天然なのが特徴的ですね。かわいいのにサイコパスっぽいのも面白い。純粋な眼差しの奥に狂気を感じます。

キワモノ的でないごく自然な可愛らしさのコバヤシ
アニメならではの表現手法として確立された『男の娘』設定
© 乱歩奇譚倶楽部/ロングPVより

 それにしても男の娘っていうのは面白い発明ですよね。本作の場合、小林少年を男子にしても女子にしても凡庸な設定になる事は避け難いです。しかも本作のコバヤシ君には独特のサイコパス感が与えられており、それが天然の男の娘キャラと相まって非常に面白い効果になってます。

 これは普通の男子/女子キャラでは出しにくい効果。そしてこの不思議な感じが、江戸川乱歩の作品にみられるエロティックさや倒錯的な雰囲気を、違和感なく醸し出しているんですよね。コバヤシ君の純真すぎる眼差しが、逆に倒錯的な雰囲気を強める。妙な話ですが、これこそ男の娘設定でなければ表現できない手法だと思いました。

濁りの無い純真な眼差し
サイコパスな言動は彼に何かの欠落を暗示している
© 乱歩奇譚倶楽部/ロングPVより

 話を重ねると男の娘であるコバヤシ君をごく自然な存在として受け入れてしまう不思議。本作は単に流行としての男の娘キャラの採用ではなく、男の娘設定という発明あってこその作品、さらに言えば日本アニメ史における男の娘設定の一つの到達点といっても過言ではないと思います。

大胆なオープニング演出


乱歩奇譚オープニングタイトル
© 乱歩奇譚倶楽部/ロングPVより

 もう一つ、今回特筆すべきはオープニングですね。1話でOPを見た瞬間にこれはイイ出来だと引き込まれました。力強い楽曲で、歌詞を大胆に利用したPVのような作りが印象的な作品。本作OPは絶対にちゃんとしたスピーカーかヘッドホンで聞きたいですね。TVのスピーカーでは全くの力不足で魅力が半減してしまいます。

冒頭導入部の文字は瞬間的に怪しくブレる
低音のイントロとあわせて一気に雰囲気を作る
© 乱歩奇譚倶楽部/ロングPVより

 導入部、低音を響かせながら、没後50年作品の文字が怪しくブレる効果、そして骸骨がフラッシュの様に入り、タイトルへ至る演出。すごくカッコいいですね。
 そして大胆に大書きされた歌詞が次々と現れて、ほんと楽曲のPVとしてそのまま使えそうな映像。一見すると湘南の風とかの日本語ラップ/レゲエ風に見えますが歌詞はかなり趣が違いますね。

強くエフェクトをかけた実写映像
難解な歌詞をあえて前面に押し出す事で陰鬱な印象を効果的に表現している
© 乱歩奇譚倶楽部/フジテレビ放映映像より

 でも、文字がたくさん映るのでつい忘れてしまいますが・・・じつはスタッフのクレジットが全然出てこないんですよ!最初のクレジットが出るのが、なんとなんと、OPが始まって約27秒後です!いやはやこれは大胆ですが、すごく良い効果ですね。ノンクレジットでたっぷり引っ張りまくってからの『原案 江戸川乱歩』のクレジット・・・これはしびれました!ゾクゾクします。こういうクレジットを積極的に使う演出は大好きです。楽曲と相まって最高にカッコイイです。

開始27秒後の最初のクレジット
不気味で荒々しい映像から黄昏の車窓への鮮やかな転換
© 乱歩奇譚倶楽部/フジテレビ放映映像より

 続く製作/プロデューサークレジットもリズムに気持ちよく乗せる形で、表示タイミングがいい味だしてるんですよね。リズムで身体が自然と動いてしまいます。
 そこからまた歌詞表示でノンクレジットが続き、2度目のサビでようやく制作スタッフの表示。重苦しく緊張感のある映像から一変、不思議な開放感のあるサビ部の映像。これは大胆で面白い作り。グイグイ引っ張られます。OPが一つの作品となるように考えられた演出ですね。

2度目のサビでようやく制作クレジット
重苦しい空気を一気に打ち破る開放感のある映像
© 乱歩奇譚倶楽部/フジテレビ放映映像より

 これは大画面でみたら映えるなと思って80インチスクリーンでみたらやっぱりすごくいいですね。実写をうまく使った映像表現、特に群衆の実写映像を人形に差し替えるような演出、あれすごく好きです。また、本編の展開を微妙に暗示するような映像を入れたり、単にキャラ紹介で終わらない内容。怪しく恐ろしげな雰囲気、そしてスピード感と力強さが両立した、非常に作品性の高いオープニングアニメだと思います。

amazarashiの楽曲『スピードと摩擦』


 そして、なんと言ってもこの楽曲『スピードと摩擦』・・・すごい力強さと気迫と、しかし何とも言えない独特の陰鬱とした感じ。歌詞に『山背(やませ:初夏に吹く北からの冷風)』とかがあるので、もしや東北の太平洋側にゆかりのある人なのかな・・・と思ったらamazarashiの秋田さんて青森県むつ市(下北半島)出身なんですね。寺山修司や太宰治に影響を受けていたとあってなるほどなと思いました。

 出だしにベースが怪しげに響き、ヴォーカルのエフェクトが印象的なオリジナルもいいですが、ギター一本のacoustic Version は歌詞の重さがストレートに突き刺さりかなりの衝撃です。



 歌詞は難解で、わかりやすいストーリー性はありませんが、バラバラになっている言葉のもつ印象を、幾重にも塗り重ねて景色を表現しているような手法・・・聴き進めるにつれて心が揺さぶられ、感動に打ち震えてきます。まさに詩ですね。これはすごいな・・・圧倒されました。これなら、曲と歌詞を前面に押し出した作品にしたくなる訳です。

 実は恥ずかしながらamazarashiの存在を知らなかったのですが、最近はアニメがきっかけでアーティストを知る機会が多くって楽しいです。


白石慶子さんってどんな人?


 ところでOP/EDクレジットを見ていて不思議に思った事・・・OPとEDに参加している白石慶子さんという方。本編スタッフには記載がない上に、ED制作では一人だけクレジットされているので、どういう事?と調べてみたらアニメーション作家の方なんですね!

不勉強で存じ上げなかったんですが個人サイトを拝見したらビックリ!なんと、NHKみんなのうた「日々」のアニメーション部分を作った方だったとは。この作品、偶然ですが見ましたよ・・・最後までみると涙がとまらなくなるので困った作品でした(笑)はあ、なるほどこの方だったとは・・・。

NHKみんなのうた「日々」より
最後まで見るとところ構わず必涙なので困ります
©NHK/日音/OORONG-SHA

 TVアニメ暗殺教室のEDも白石さんの制作だったんですね。アニメーション作家というと、一般のTV作品とはあまり関わらないのかなぁなんて思っていました。あのED作品も結構印象深くて、今思えば本編と風合いが違っていて作家性が強い作品でしたね。

暗殺教室 エンディングより
(C)松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会

 本作(乱歩奇譚 Game of Laplace)のエンディングアニメも、当初はシンプルに見えましたが、バタフライエフェクト(※)をテーマにしていると読んでなるほどなぁ・・・物語が進行して一見シンプルに見えたEDの意味を知る・・・いいですねこういうの。

※バタフライ効果:わずかな変化がその後の大きな変化の元になるという考え。蝶の羽ばたきが起点になって竜巻に繋がるという話から、本作は『蝶』のモチーフが多く出てくる。

エンディングアニメは白石慶子さんの単独制作
バタフライ効果をモチーフに作品世界を表現している
© 乱歩奇譚倶楽部/フジテレビ放映映像より

  さユりさんの楽曲『ミカヅキ』もすごく合っていて、本編に重ねるような演出こそしていませんがすごくいい流れで繋がるんですよね。EDは本編との繋がりの良さでかなり印象が変わりますもんね。独立して制作していながらこのつながりの良さってすごいなぁと思いました。

 ところで、オープニングもOP映像というクレジットで出ていますが、どの辺りまで関わっているんだろう・・・?結構謎な表記ですよね。

追記:ありがたい事に白石さんから回答のツイートを頂きました。感謝感激です!

 これを読むと、かなりの分野を跨いだ形で白石さんの制作なんですね。わざわざ8mm映像を使っていたのにも驚きですが、合成などの効果だけでなく、動画や調整までとは・・・作品性が高く感じるのは当然だったんですね。

白石慶子 公式サイト:http://keikoshiraishi.com

本編の感想ですが、実は・・・


 本編は1〜2話完結をベースにしながらも大きくストーリーが動いて行く感じで、TVアニメとしてはとても見やすいし面白いです。コバヤシ君から見た視点では登場人物が影になるという表現は面白いし、何かの伏線かな?と期待させます。

 伏線といえば、タイトルの『Game of Laplace』の通り『ラプラスの悪魔』もテーマの一つになってるので、あらゆるものが伏線になりうるという視点で見るのも面白いですね。とはいえ物語を作るのは相当大変そう・・・大丈夫なのかな?

 実はコレ、まだ9話までしか見ていない段階でのレビューなんですよね。『お前いつもそうな、最後まで見てからレビュー書けよ』といわれそうですが、書きたいときに書かないと熱量が消えちゃうんですよね。見終わるとなんだか一段落してしまって・・・あえて完結前に書いてます。

 序盤でしっかり掴んで、終盤ラスト3話くらいで一気に畳み掛けて行く感じですね。途中の社会派ストーリーはデフォルメが強くてちと乗りにくいのですが、広い意味での伏線だと思えば気になりません。11話で終わってしまうのが寂しいような・・・でもコナンみたいに延々と続く前提の作品じゃないですからね。

 しかしフジテレビのノイタミナ枠は、『残響のテロル』とか、硬派なオリジナル作品に果敢にチャレンジしていてすごいですね。オリジナル作品は商業的にもリスク高いですもんね。本作も事実上のオリジナル作品ですがコバヤシ君は一部で大人気みたいだし成功と言えるのではないでしょうか!
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乱歩奇譚 Game of Laplace 公式サイト
配信:Dアニメストア・Gyao・BANDAI CHANNEL など

原案:江戸川乱歩
監督:岸誠二
シリーズ構成・脚本:上江洲誠
キャラクターデザイン:森田和明
総作画監督:山形孝二/鎌田祐輔
アニメーション制作:Lerche
オープニングアニメーション
絵コンテ・演出:岸誠二
OP映像:白石慶子
プロップデザイン:廣瀬智仁
作画監督:森田和明/山形孝二/廣瀬智仁
制作進行:福井洋平
エンディングアニメーション
ED映像:白石慶子

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スピーカー聴感測定用テストデータ2(中音域の部)

 スピーカー聴感テスト用データです。20kHzから20Hzまでの音を出して、アンプ・ヘッドホンなどオーディオ機器の簡易測定、聴覚でのf特測定に利用できます。

 ダウンロード不要でブラウザから直接音を出す事ができます。量が多いので3分割しました。このページは中音域の部(9kHz-100Hz)になります。(高音域・低音域はこちら)

 正弦波の単純なデータですが使い方を誤ると機器等にダメージを与える可能性もゼロではありません。なんら補償はできませんので、自己責任でお使い下さい。最後にホワイトノイズ・ピンクノイズも掲載しています。

1kHz再生時のスペアナ測定値(ETANI RTAにて測定)

【使い方】
必ず最初に下記の『音量調整テスト音源(1kHz)』で音量を決めてください。
初めはボリュームを小さめにして、音量はうるさくない程度の大きさに調整します。ここで音量を決めたら絶対にこれ以上の音量にしてはいけません。耳や機器を痛める可能性があります。

再生ボタン(三角)のクリックで1秒間再生します。
(HTML 5対応ブラウザのみ/スマホの場合は2度タップする必要があります)

【必ず最初に音量調整をしてください】
音量調整テスト音源(1kHz)


中高音の部 (9kHz〜1kHz)



 この帯域は多くの楽器の最高音(基音)のある周波数帯域です。ピアノの最高音は約4kHz、ソプラノ歌手で1kHz位とされています。ツイーターとウーハーのクロスオーバー周波数も普通はこの帯域から選びます。

9kHz

8kHz

7kHz

6kHz

5kHz

4kHz

3kHz

2kHz

1kHz(1,000Hz)


中低音の部 (900Hz〜100Hz)



 この周波数帯域は多くの楽器や歌声の中心的な帯域です。2ウェイスピーカーの場合はウーハーがこの帯域を担います。ここに凹みやピークがあると変な感じになるので、わかりやすいです。200Hz以下は低音域に入るのでPCやスマホの内蔵スピーカーでは再生できないと思います。無理にボリュームを上げないでください。

900Hz

800Hz

700Hz

600Hz

500Hz

400Hz

300Hz

200Hz

100Hz

90Hz以下/10kHz以上の帯域は容量の関係で別ページになっています。

スピーカー聴感テスト用データ(高音域の部 20kHz-10kHz)
スピーカー聴感テスト用データ(低音域の部 90Hz-20Hz)
※ホワイトノイズ・ピンクノイズは低音域の部の最後にあります。

【テストデータについて】
 作成アプリケーション:Audacity(Mac版)/振幅0.8
 MP3 128kbps(20Hz-10kHz)
 MP3 192kbps(11Hz-15kHz)
 MP3 256kbps(16Hz-17kHz)
 MP3 360kbps(18Hkz-20kHz)
 確認測定 ETANI RTA(ETANI Electronics Co ., Ltd) iPodTouch 4th

※高音域については低圧縮にすることでMP3変換の影響を避けています。
下記サイトを参考にさせて頂きました。
(参考:圧縮音源 ( MP3 ) の周波数特性 - 気ままな道具箱)

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スピーカー聴感測定用テスト音源 データ3(低音域の部)

 スピーカー聴感テスト用の音源データです。20kHzから20Hzまでの音を出して、アンプ・ヘッドホンなどオーディオ機器の簡易測定、聴覚でのf特測定に利用できます。(無料です)

 ダウンロード不要でブラウザから直接音を出す事ができます。量が多いので3分割しました。このページは低音域の部(90Hz-20Hz)になります。(中音域・高音域)

 正弦波の単純なデータですが使い方を誤ると機器等にダメージを与える可能性もゼロではありません。なんら補償はできませんので、自己責任でお使い下さい。最後にホワイトノイズ・ピンクノイズも掲載しています。

80Hz再生時のスペアナ測定値(ETANI RTAにて測定)


【使い方】
必ず最初に下記の『音量調整テスト音源(1kHz)』で音量を決めてください。
初めはボリュームを小さめにして、音量はうるさくない程度の大きさに調整します。ここで音量を決めたら絶対にこれ以上の音量にしてはいけません。耳や機器を痛める可能性があります。

再生ボタン(三角)のクリックで1秒間再生します。
(HTML 5対応ブラウザのみ/スマホの場合は2度タップする必要があります)

【必ず最初に音量調整をしてください】
音量調整テスト音源(1kHz)

低音域の部 (90Hz〜40Hz)


 楽器で主に使われる低音は200Hzから60Hzくらいの周波数になります。多くの楽曲では60Hz以上が出ていれば結構低音が出ている感じがします。逆にこの辺りに凹みがあると、それ以下の低音域が伸びていたとしても物足りない感じになります。

 40Hzまで出ていればかなり満足度が高くなります。小型スピーカーでここまで出る機材は十分優秀です。出ない機材では、一応音はしますがバタバタ・ブルブルという音がするだけで、響くような低音になりません。聞こえなくても無理をして音量を上げるのは絶対に避けましょう。スピーカーを痛めます。(※ノートPCやスマホの内蔵SPでは全く聞こえないと思います)


90Hz

80Hz

70Hz

60Hz

50Hz

45Hz

40Hz


超低音の部(35Hz-20Hz)


 40Hzより下は地響き系の音になり映画の効果音では大変重要ですが、通常の部屋ですと響きすぎて過剰に感じる人もいるかもしれません。小型スピーカーでは非常に再生が難しい領域です。大型スピーカーか低音の出るヘッドホンをご利用下さい。

 40Hz以下の低音は部屋全体が響くような音です。ひびきの無いブルブルとした音はノイズの可能性が高いです。聞こえなくても無理をして音量を上げるのは絶対に避けましょう。スピーカーを痛めます。


35Hz

30Hz

25Hz

20Hz

100Hz以上の帯域は容量の関係で別ページになっています。

スピーカー聴感テスト用データ(高音域の部 20kHz-10kHz)
スピーカー聴感テスト用データ(中音域の部 9kHz-100Hz)

ホワイトノイズ・ピンクノイズの部


 スペアナでの測定用にノイズデータも載せておきました。ホワイトノイズは全帯域を均等に出力したノイズ。ピンクノイズは高域にフィルタをした自然音に近いノイズです。各5秒間収録しています。
(参考)ARI  音響技術 ホワイトノイズ、ピンクノイズ


white_noise(ホワイトノイズ)

pink_noise(ピンクノイズ)

【テストデータについて】
 作成アプリケーション:Audacity(Mac版)
 MP3 128kbps(20Hz-10kHz)
 MP3 192kbps(11Hz-15kHz)
 MP3 256kbps(16Hz-17kHz)
 MP3 360kbps(18Hkz-20kHz)
 確認測定 ETANI RTA(ETANI Electronics Co ., Ltd) iPodTouch 4th

※高音域については低圧縮にすることでMP3変換の影響を避けています。
下記サイトを参考にさせて頂きました。
(参考:圧縮音源 ( MP3 ) の周波数特性 - 気ままな道具箱)
※無料で使用できるフリーデータですが著作権を放棄するものではありません。

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スピーカー聴感測定用テストデータ1(高音域の部)

 スピーカー聴感テスト用データです。20kHzから20Hzまでの音を出して、アンプ・ヘッドホンなどオーディオ機器の簡易測定、聴覚でのf特測定に利用できます。

 ダウンロード不要でブラウザから直接音を出す事ができます。量が多いので3分割しました。このページは高音部(20kHz-10kHz)になります。(中音部・低音部はこちら)

 正弦波の単純なデータですが使い方を誤ると機器等にダメージを与える可能性もゼロではありません。なんら補償はできませんので、自己責任でお使い下さい。最後にホワイトノイズ・ピンクノイズも掲載しています。

16kHz再生時のスペアナ測定値(ETANI RTAにて測定)

【使い方】
必ず最初に下記の『音量調整テスト音源(1kHz)』で音量を決めてください。
初めはボリュームを小さめにして、音量はうるさくない程度の大きさに調整します。ここで音量を決めたら絶対にこれ以上の音量にしてはいけません。耳や機器を痛める可能性があります。

再生ボタン(三角)のクリックで1秒間再生します。
(HTML 5対応ブラウザのみ/スマホの場合は2度タップする必要があります)

【必ず最初に音量調整をしてください】
音量調整テスト音源(1kHz)


高音の部1 (20kHz〜15kHz)


 この帯域は聞こえない方も多い超高域です。30代以降では20kHz-18kHzは聞こえなくても普通です。年齢による聴覚検査のような感じですね。聞こえない方は15kHzから聞いてください。聞こえなくても絶対に音量を上げないでください。危険です。

20kHz

19kHz

18kHz

17kHz

16kHz

15kHz

高音の部2 (14kHz〜10kHz)


 この帯域になると多くの方が聞こえますが、ほとんどの楽器や歌声の最高音(基音)はこれより下です。しかし倍音成分に含まれる帯域なので音の華やかさに影響を与えます。

14kHz

13kHz

12kHz

11kHz

10kHz(10,000Hz)

9kHz以下の帯域は容量の関係で別ページになっています。

スピーカー聴感テスト用データ(中音域の部 9kHz-100Hz)
スピーカー聴感テスト用データ(低音域の部 90Hz-20Hz)
ホワイトノイズ・ピンクノイズは低音域の部の最後にあります。

【テストデータについて】
 作成アプリケーション:Audacity(Mac版)
 MP3 128kbps(20Hz-10kHz)
 MP3 192kbps(11Hz-15kHz)
 MP3 256kbps(16Hz-17kHz)
 MP3 360kbps(18Hkz-20kHz)
 確認測定 ETANI RTA(ETANI Electronics Co ., Ltd) iPodTouch 4th

※高音域については低圧縮にすることでMP3変換の影響を避けています。
下記サイトを参考にさせて頂きました。
(参考:圧縮音源 ( MP3 ) の周波数特性 - 気ままな道具箱)

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