Pages

.

劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 感想:これは、す、すごい期待できるぞ!

 TV版『境界の彼方』(2013年秋)は自分も奥さんもとても好きで、夫婦で楽しみにできる作品でした。

 あの壮大な最終回は是非とも劇場版で作り込んで欲しい!と願っていたのですが、もう諦めかけていた昨年末、まさかまさかの劇場版2部作で公開というニュースに驚きました。この投稿は2/14に公開された予告編のレビューです。
(TV版あらすじ)ある日、半妖夢で不死身の身体を持つ少年神原秋人は、今にも校舎の屋上から飛び降りそうな少女栗山未来を見つけ、助けようとする。しかし、彼女は妖夢を討伐して生計を立てる異界士であった。秋人の討伐に執着する未来であったが、どうしても秋人を倒すことは出来ず生計が苦しくなる。 それを見かねた秋人は未来を諭すことで、未来は秋人の討伐を諦め、他の妖夢を討伐して生計を立て直す。時に協力しながら妖夢討伐を行う2人であったが、やがて2人は大地主である名瀬家を巻き込んだ事件に関わっていく(Wikipediaより引用

新編の謎が解明された予告編!


 『過去編』が総集編(3/14公開)、『未来編』が新編(4/25公開)という事ですが、これまで特報映像はあったもののイメージのみで『未来編』の内容はまったく謎でした。

 そして、とうとう本格的な予告編が発表されました。すごい!すごいですよ〜!これは超・期待できる予告編です。まさに『愛と絆の物語』ですね!


『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』 予告篇 KyoaniChannel (公式)


 未来編(新編)中心と思われる予告編ですが、ラブストーリーになりそうでならなかったTV版に比べてこれはすごいラブストーリーになりそうです。TV版では栗山さんと秋人の逃れられない出自が重いテーマの一つでしたが、こんどはもっと正面から二人の関係が描かれるのでしょうか。

 公式サイトで公開されているイントロダクションと合わせて考えると、どうやら未来編の前半では記憶を失ってしまった栗山さんが、秋人と普通のカップルになるシーンがある模様。たとえかりそめでも感慨深いです。

ネガティブヒロインじゃない栗山さん・・・



 TV版では栗山さんの魅力を熱く語る立場だった秋人。未来編では立場が逆転するように栗山さんが秋人に惹かれるようです。あの超ネガティブ指向だった栗山さんが恋する乙女になるシーンを見られるとは・・・(たぶん)。

 予告編でも栗山さんの表情はTV版とはあきらかに違います。これだけで心理状態まで表現できているのはさすが。

TV版と違い毒が抜けたように素直な表情の栗山さん
©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 より引用

 ただ、そんな幸せが本当にいいのか?という疑問に秋人が悩み・・・栗山さんにも真実を突きつけられる現実が訪れて・・・と言った感じでしょうか。ノベル版も全く読んでないので原作とどの程度同期しているのかも全く不明で書いてますけど。


美しい映像・色彩・音楽


 そして、さすが京アニ。ほんっっと、絵がきれいですね!決して暗くはないんだけれど、トーンを落とした独特の色合い。TVでも味わい深かったですが劇場ではなおさら美しく映えそうです。

 そして桜のシーンの美しさ。春の公開らしく印象的な桜のシーンが沢山あります。ボケなどの洗練されたレンズのエフェクトが素敵です。

 バックのピアノとストリングスの楽曲の合わせ方も最高じゃないですか。下記のシーン本当にきれいですね。ネガティブじゃない栗山さんの表情も・・・感慨深いなぁ。瞳の奥に憂いがありませんね。

美しい桜のシーン ボケの効果もすばらしい
©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 より引用

テーマソング『会いたかった空』もすごくいい


 そして新しいテーマソング『会いたかった空』(茅原実里)もすっごくいい感じじゃないですか!予告編での使われ方も最高!緊張感のあるストリングスから、スピード感のあるテーマソングへの展開もすっごく気持ちいいです。


新テーマソングもすごく良い。美少女が空から降ってくる(笑)
©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 より引用

 ただこれまでの京都アニメーションの予告編では、テーマ曲の使い方が「すっごく良い!」と思っても本編ではアッサリとしか使われなかったりするんですよね・・・。予告編で期待した分とのギャップが大きいのでちょっと警戒しています。

 テーマソングを映像に被せてくる時の独特の良さってありますよね。予告編だとその辺が熱くなれるんだけど。例えば下記のように・・・。
(参考)劇場版 中二病でも恋がしたい! 予告編レビュー - アニメとスピーカーと‥‥。予告編で無茶苦茶盛り上がる曲だったのに期待したら、OP(しかも止め絵)で使われたのみだった・・・。(でもこの作品は忙しい中で製作したものだから仕方ないですよね・・・)
(参考)強烈なガッカリ感‥‥でも素晴らしい余白の演出。映画 『たまこラブストーリー』感想(1) - アニメとスピーカーと‥‥。予告編で無茶苦茶感動した曲だったけど、EDの2曲目に1パートのみの使用・・・・。(もう一つのお父さんの曲がテーマだから仕方ないか・・・本編すごくよかったけど)

 いや、上記作品も本編はすごい良かったですよ。感動しました。でも今作では、この素敵な楽曲をぜひ効果的に本編で使ってもらいたいなぁーと期待してます。(でも期待しすぎないようにします、もう製作終わってるだろうし)

 TV版では本編からEDへの繋がりがすごく好きだったんですよね。EDテーマを本編に被せる演出がすごく印象的でした。だからそんな感じで本編に被せてもらえたら・・・ってそれは安直な演出なのかなぁ。


結末はどうなるの?絆と愛の物語


 ただ・・・結末はどうなるんでしょうね。トップページには『私は幸せなんですか 幸せって何だと思う』というコピーが書かれています。

 まやかしの幸せをなげうって現実と戦って・・・本当の幸せって何でしょう?まさか、結末は鬱エンドなんてことは・・・そうなったらすごいけど・・・まあないよね。

 鬱エンド見たくないよ!でも・・・安直なハッピーエンドも困る。一体どうなるんだ?石立監督と花田さんはどんな結末にしたんだろう。つい考えすぎてしまって・・・まあ勝手にハードル上げるのはやめましょう。

 とにかくこれはむちゃくちゃ期待できる予告編でした!もちろん前売り券はもう準備済みですよ。今春一番の期待作です!・・・でもなんだか最近すっかり京アニファンと化してしまったなぁ・・・。

劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 公式サイト
http://anime-kyokai.com

原作  「境界の彼方」鳥居なごむ
監督 石立太一
脚本 花田十輝
キャラクターデザイン 門脇未来
美術監督 渡邊美希子
色彩設計 宮田佳奈
音響監督 鶴岡陽太
アニメーション制作 京都アニメーション
製作 境界の彼方製作委員会(京都アニメーション、ポニーキャニオン、ランティス、TBS)


他の『アニメ』の記事を読む
『スピーカー』『オーディオ・ビデオ』『備忘録・Mac・その他』『生活』

No comments:

Post a Comment