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映画 ラブライブ!The School Idol Movie 感想:うれしい裏切り!ハラハラドキドキ感動の大団円!


 劇場版『ラブライブ!The School Idol Movie』初日に見てきました!

 いやあ、ハラハラドキドキ、いったいどうなるのかヒヤヒヤしながら見ました。アクション映画かよ!って言われそうですが冗談じゃなくて本当です。

 感想を一言でいえば、『よかった、ちゃんと自分の知ってるラブライブになってた!』ですね!

 以下個人的なレビュー記事です。(ラブライブを知らない人には意味不明な記事かも知れませんがご容赦)
 追記2回目鑑賞の感想を書きました。よかったらこちらも読んでください。

「ラブライブ!The School Idol Movie」劇場本予告(90秒ver.)
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー/Lantis Channel(公式配信)

※後半から若干ネタバレあります。ハラハラ・ドキドキしたい未見の方はご注意下さい。前半はネタバレ無しです。個人の感想です。ファンの皆さん怒らないでください。

映画版はラブライブのお祭り


 劇場版ってやっぱりお祭りじゃないですか。ずっと前に下記のようなエントリーを書きましたが、TVシリーズしか見ていないライトなファンです。でも非日常を楽しみにお祭りに参加する気分で行ってきました。(※2)
(参考)矢澤にこの事〜ラブライブ! 感想 ※今見るとすっごい読みにくいですね・・・恥ずかしい。てか、凄まじく寒い。

 映画館につくと物販目当ての長蛇の列!予想通りとはいえお祭り気分を盛り上げてくれます。普段は静かな田舎のシネコン109シネマズ菖蒲)では異様な行列ですが、意外にもガチオタの人達はそんなに多くなかったです。(時間も昼近くのせいかな)

 小中学生や女性も多くて、場所柄もあるでしょうが、ラブライブ人気の裾野の広さを感じます。

見る前は正直ちょっと心配なイメージ・・・


 しかしキレイに終わったあのTVシリーズ2期から映画化決定と聞いた時は、どういう展開にするつもり?とかなり疑問でしたね。しかもタイトルも『The School Idol Movie』って・・・直球すぎてまるで想像つかないし。

 劇場版のイメージ絵が発表された時も、正直な印象としては『なに、扇子?バブルですか?』って感じ(※1)で、ちょっと心配・・・。なんか自分の持ってるラブライブのイメージと違うんですよね〜。

予告編のイメージではちょっと心配をしていた・・・
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー
「ラブライブ!The School Idol Movie」劇場本予告(90秒ver.)より画像引用

 それに予告編PVを見ると『主人公の穂乃果がなんか失敗して大変な事になって・・・って展開かぁ、ちょっと普通だなぁ』なんて思ってしまい、自分の中ではかなりハードルが下がってました。

 でも、まあお祭りだからなぁ・・・一応見に行くかって感じだったのですが・・・ごめんなさい!完全に騙されてました(やっぱ、花田さんすごい!笑)

(以下感想です若干ネタバレ注意、というか見てないと意味不明かも)

試される前半・・・?


 いやあ、前半は完全にファンムービーっていうか、結構ファン度を試されますね!40歳過ぎてこういう作品を見てて良いのだろうか・・・って冷や汗が出ました。

 ガチオタの人に囲まれてれば気も楽なのですが、右隣は若い女性2人組・・・。しかもド・センターを確保してやる気満々で見てますからね、こっちは。さすがにちょっと恥ずかしい・・・。

 内容もμ's海外旅行にいく!って感じの、ある意味ゆる〜い内容。しかも突然の歌とダンスというミュージカル的手法。これはヤバイ(笑)正直、奥さん連れてこなくて良かったな〜という感じでした。

前半はゆるめのファンムービー(面白いけどね!)
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー
「ラブライブ!The School Idol Movie」劇場本予告(90秒ver.)より画像引用

 でもオープニングはすごく気に入りました。独立はしていませんが音楽とあわせたクレジット表示で気分を盛り上げてくれます。特に冒頭の子供のシーンからの現在へのジャンプ。いきなりジーンと来ちゃったなぁ。

ここのシーンへの入り方、いきなりジーンと来ました
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー
「ラブライブ!The School Idol Movie」劇場本予告(90秒ver.)より画像引用

 でもあれが、本作ラストに通じるテーマになっていたんですね・・・うまい!

まさかの中盤ライブあっさり終了・・・え!?


 でもあれだけプッシュしているように見えた着物風コスチュームの扇子振り回しダンス。あれがラストに来ると思うじゃないですか!

 まさか中盤であっという間に終わっちゃうとはねぇ。やられた・・・素直すぎるのかな俺(笑)でも正直ホッとしたというか、すごくうれしかったです。だってまだ半分以上残ってる!

NYの中盤ライブ中継シーンが公式配信されました
『ラブライブ!The School Idol Movie』劇中歌「Angelic Angel」/Lantis Channel 公式配信

 京極監督得意の超省略手法でテンポ良く海外編は終了。帰国後からの展開は全く想定外で、本当に結末が読めませんでした。

コワイよ!謎の女性シンガー


 しかし、あの女性シンガー、何者だったんでしょうね。予告編など事前情報には全くない新キャラが重要な役割を担ってました。

 パンフには書いてるんですかね?買ってないので分からないんですが・・・。EDクレジットでも『女性シンガー』としか書いてないし。

 個人的にはシリアス展開好きなので、あの女性シンガーはミューズメンバーの未来の姿なんじゃないか?って思ったんですよね。

 なんか穂乃果が孤独なシンガーの世界に誘導されるようで・・・なんかコワイコワイ!そっち行っちゃダメ!ってヒヤヒヤしてました。

終盤近くまでどっちを選ぶのかわからなかった・・・
「ラブライブ!The School Idol Movie」公開記念PV(90秒)より
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー

 後半はミューズを続けるのか?やめるのか?という穂乃果の葛藤がテーマになっていったけど、見ているとホントにどっちに転ぶかわからない感じで・・・もしかして、映画終了後に『3期製作決定!』なんて出たりしないよなぁ(あっても良いけど)って・・・。

 一体この先どうなんの?ってドキドキものでした。

一番の感動ポイント・・・


 終わってみれば、これしかないって結末なんですが、本当にラスト近くまで気が抜けないっていうか、謎解き冒険映画かよってくらいヒヤヒヤしちゃいましたね。(勘が悪いだけ?)

 ラストの秋葉ライブの直前、穂乃果がふと花びらを拾って駆け出すシーン・・・あそこホント最高だったなぁ、さっきまでの賑やかさから一転、静かなピアノが印象的で・・・目頭が熱くなりました。

 この花びらは穂乃果の決断を喜んでいる女性シンガーのメッセージだったんじゃないかな。本当に意味のあるシーンなんだと思います。

 その直後に、『穂乃果、たいへん!』(みたいな?)叫びがあって、またトラブルか!と思ったらアレですもんね。ビックリさせるなぁ。

すごい!迫力のライブシーン


 しかしあの大人数ダンスシーン、作るの本当に大変そう!いくらCGとはいえあれだけ沢山のキャラを動かすのは相当労力が必要だったろうなと感心しました。

「ラブライブ!The School Idol Movie」公開記念PV(90秒)より
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー

 でもそれ以上に最高のダンスシーンはやっぱりラストですね。

 μ'sのラストライブはこれまで見たラブライブのダンスシーンでも最高に美しい動きだったと思います。製作陣の渾身の力を見せつけられているようでした。

 腕の動きがすごい滑らかで艶かしさすら感じるくらい。本当に自然な動きで生き生きとしていましたね。後半はそのままEDに突入しますがもっと沢山みたかった!

 しかし、後日談からのラストライブ、そのままエンディングへ〜という流れは、大団円という感じで良かったですね。

 合同ライブの後に、ミューズの新曲が来るのか?と思いきや、いきなり後日談になっててアレレ?って思わせますが、これはなかなかうまい演出

 数年後、伝説になったスクールアイドルμ'sを後輩に語る妹の雪穂と亜里沙。回想シーンを思わせるようなラストライブは幻想的な演出が際立ちました。

 ED後に後日談っていう形も味わいがあるけど、本作は最後に元気一杯力を込めてエンディングへ突入って感じでしたね。

The School Idol Movieの意味


 予告編の印象と違って、後半からはTVシリーズを見ているような、期待通りのラブライブテイスト満載。イメージが壊される事もなくてホント安心しました。

後半からはこれまで通りのラブライブのイメージへ
(c) 2015 プロジェクトラブライブ!ムービー
「ラブライブ!The School Idol Movie」劇場本予告(90秒ver.)より画像引用



 見終わってみればThe School Idol Movieってタイトルの意味も納得。『スクールアイドル』であるミューズの映画なんだね。答えはタイトルで出ていたってことか。

 スクールアイドルで終わるのか、一般のアイドルになるのか・・・ラブライブをアイマスと比較したりもするけど、TV放映中からやっぱり気になる所ではあった訳で。その辺の葛藤がテーマになっているという意味で、単なるファンムービーを越えたガチなテーマの作品だったと思います。(※3)

 今となっては、謎の女性シンガーは、『あったかもしれないもう一つのメンバーの未来・・・』だったのかもなぁと。だとしたら、実はかなり重い話ですよね(※4)。

 穂乃果の決断で花びらを残して成仏(?)したのかなぁ・・・という説をとりたいかな。ちょっとシリアス過ぎかもしれないけど。

 3期に続くような可能性の芽をあえて摘んだ潔さは、個人的には拍手を送りたいと思います。単なる後日談、ファンムービーを越えた立派な最終回になってたなぁと思いました。

追記:2回目の感想を書きました。よかったら読んでください。
劇場版 ラブライブ! 2度目の感想:やっと理解できた ミュージカルアニメとしての凄さ
追記2:3度目の感想も書きました。
劇場版 ラブライブ! 感想 :まさか3度目にして号泣してしまうとは・・・!
 追記:μ's Live in Theaterに行ってきました。(2016/01/11)
【関連】ラブライブ!『μ's Live in Theater』を見た感想とレポート:みんなありがとう! - アニメとスピーカーと‥‥
【関連:考察】『ラブライブ!』は私達に何をもたらしたのか? - アニメとスピーカーと‥‥ 
※1:バブル世代ではありませんよ。社会に出たらバブル崩壊してた第一次氷河期世代です。
※2:TV版ラブライブを見ていない人はお呼びでない内容ですね。
※3:テーマはガチでも笑えるシーンは多かったです。『どこからが夢?』のシーンはみんな笑ってましたね。
※4:別ルートは虚淵 玄もびっくりのブラックなストーリーですよね(笑)でもちょっと見たいかも。
追伸1:穂乃果ちゃんばかり書きましたけど、他のメンバーもまんべんなく描かれていましたね、スゴイ。
追伸2:音質は悪く無くてホッとしました。予告編では籠ったように聞こえてたので心配してました。


ラブライブ!The School Idol Movie 公式サイト

原作:矢立肇/原案:公野櫻子
監督:京極尚彦/脚本:花田十輝

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